九州で難病患者への支援の輪が広がっている。難病に対する理解を啓発する活動が各地で増えているほか、難病患者に特化した相談窓口を新たに設ける自治体もある。病気に対する不安を和らげ、社会で活躍できる機会を増やそうとする取り組みが進んでいる。7月下旬、長崎市の福祉施設内のレストランで、2カ月に1回の小さな会合が開かれた。集まったのは難病患者や、支援団体のメンバーら5人。お茶やお菓子を片手に、日ごろの悩
ニュースや情報番組に出演していた元NHKアナウンサー、内多勝康さん(54)は変わらぬ柔和な表情を見せていた。視線の先はカメラではなく、病児とその家族だ。医療型短期入所施設「もみじの家」(東京・世田谷)の朝の会。自力で体を動かすことが難しい子供たちの手足をスタッフがマッサージする。内多さんも「力が入ってきた。よしよし」と子供の手を優しく握る。もみじの家は、重い病気の子供と家族を支える施設として
岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「邑久光明(おくこうみょう)園」(入所者122人)に民間の特別養護老人ホーム「せとの夢」が完成し、15日に式典があった。全国に13カ所ある国立ハンセン病療養所に、入所者以外の人たちが利用できる初の特養ホームとなる。 社会福祉法人「愛あい会」(岡山市)が運営する。鉄筋コンクリート3階建てで、定員は入所者50人、短期入所者10人。2月1日に開所する。 愛あい会が、邑久光明園の入所者の減少で空いた土地約4千平方メートルを国から借りて建設した。高齢化率が29%と高い瀬戸内市と、地域住民との交流を通してハンセン病に対する偏見や差別の解消につなげたい園の入所者自治会が、5年前から誘致を目指していた。 この日、自治会の屋猛司(おくたけし)会長は「待ちに待った完成。地域住民との交流が楽しみ」と話した。(阿部治樹)
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