重度障害者もプレーすることができる車いすツインバスケットボールの体験イベントが27日、高松市総合体育館で開かれた。B2リーグ・香川ファイブアローズの公式戦前に行われた。県が県内のプロスポーツチームと協力しあう「じんけん啓発DAY」の一環で、応募した家族連れら約10人が参加した。 車いすツインバスケは、正規のゴール(高さ3・05メートル)に加え、低いゴール(1・2メートル)をコート内に設置。障害の程度によってゴールが分けられており、上半身にも障害があって正規のゴールにボールが届かなくてもプレーできる。 この日は、1992年から活動するツインバスケチーム「香川ビースト」の中田賢二代表(56)らが指導。参加者は車いすの止まり方、回り方、ボールの拾い方などを教えてもらいながら、ドリブルやパスを練習し、最後は参加者同士が試合形式で対戦した。 高松市の大学3年矢野紋音さん(21)は「面白かったけど、落
「自動運転っていう技術が実現できたら、湘南の海をスポーツカーに乗って風を感じながらぶっとばしたいな! できればその隣にはかわいい女の子を乗せて」と、トヨタのCMでにこやかに話す、河合純一さんをご存じだろうか。 河合さんは、全盲の元水泳選手。パラリンピックでは、1992年のバルセロナから2012年のロンドンまで6大会連続で出場し、なんと5つの金メダルを含む21個のメダルを獲得。2016年には国際パラリンピック委員会(IPC)のパラリンピック殿堂入りを果たした、パラリンピック界のまさにレジェンドである。パラリンピック殿堂入りは世界でもわずか19人で、日本人では初の快挙だった。 私が河合さんと初めて会ったのは、2013年の春。パラリンピックにおける選手強化の課題をまとめる仕事でのことだ。日本パラリンピアンズ協会にヒアリングに訪れた際に、会長として現れたのが河合さんだった。 今となっては自分でも信
2020年東京五輪・パラリンピック大会を3年後に控え、都教育委員会は29日に「ボッチャ交流大会」を都立府中けやきの森学園(府中市)で初めて開催する。大会開催に向けて、都立田無工業高校(西東京市)の生徒が障害でボールが投げられない選手が使用する「ランプ」と呼ばれる補助具をボランティアで作成し、その様子が18日報道陣に公開された。 ランプはボッチャ競技で、手の代わりにボールを転がす装置。作業を行う同校3年の加賀谷友冴さん(17)は「ボールの転がる方向を左右するレーンの作成がうまくできた」と自賛。器具の角で選手がケガをしないよう心を込めたといい、「こうした形でパラリンピックの普及活動に携われてうれしい」と喜びを語った。 大会には、都内の特別支援学校など計24校から34チームが出場する。都立高生は大会運営のボランティアとして参加するという。 都教委の担当者は取り組みについて、「大会をパラスポーツの
名古屋市などの障害者でつくる野球チーム「名古屋ビクトリー」が5、6日に兵庫県である障害者野球の全日本選手権大会に出場する。これまでの最高成績は準優勝で、中学3年生から81歳までの約20人のメンバーが一丸となって、初優勝をめざす。 「捕ったらすぐー(投げろ)」「ナイスバッティング」。名古屋市守山区のグラウンドに名古屋ビクトリーの選手らの声が響く。毎週土曜日の午前、約3時間の練習に汗を流す。9月の地区予選で優勝し、全国への切符をつかんだ。準優勝した1999年の第1回大会から連続出場している。 障害者野球は通常の野球と基本的なルールは同じだが、盗塁やバントが禁止され、走塁が難しい打者は打った直後から代走が認められるなどの独自ルールもある。 チーム発足は92年。野球を通じて自立してもらおうと、代表で名古屋市職員の重信芳成さん(56)らが中心となって、83年に前身の障害者ソフトボールチームを結成した
視覚障害者らによる5人制サッカー(ブラインドサッカー)日本代表選手のドキュメンタリー映画などを上映する「神戸フットボール映画祭」が28日、神戸市中央区の東亜ホールで開かれる。 主催者によると、選手らが実際に使用するアイマスクや鈴が入ったボールも展示される。簡単な体験も可能で、障害者サッカーの魅力を伝える狙いだ。 フットボール映画祭は2011年に横浜で始まり、各地に広がった。神戸では2回目で、ブラインドサッカーの世界選手権に出場した日本代表選手の姿を追った「盲目のストライカー 世界へ」のほか、2作品が上映される。 会場では病気などで片脚を切断した人らが、つえで体を支えながらボールを蹴るアンプティサッカーや電動車いすサッカーなどの団体もブースを設けて魅力を紹介する。
日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会は、長野・白馬で「2016ジャパンパラ クロスカントリースキー競技大会」を2月12日~2月14日にかけて開催する。 クロスカントリースキー競技大会は、障がい者のクロスカントリースキーの技術力向上を目的として、国際基準に則った高レベルの競技会として開催される。開催競技は、クラシカル男子10km、女子5km、シット男子7.5km、男子5km、女子5km、女子2.5km、フリー男子5km、女子2.5km。国内最高峰の戦いが繰り広げられる。 2月12日は開会式。13日10時に競技を開始し、クラシカル男子10km、女子5km、シット男子7.5km、女子5kmを実施。14日は9時30分に競技開始。フリー男子5km、女子2.5km、シット男子5km、女子2.5kmを行う。 開催場所は白馬クロスカントリー競技場(スノーハープ)。入場は無料。 《美坂柚木》
病気や事故で手足を失った障害者がプレーできるサッカー競技「アンプティサッカー」の普及に情熱をかける選手がいる。11月下旬~12月上旬に開かれた同競技のワールドカップ(W杯)メキシコ大会にも出場した日本代表、川合裕人さん(48)=関西セッチエストレーラス所属。日本代表チームは今回、初めてグループリーグを首位で突破し、決勝トーナメント戦まで進むなど、着実に実力をつけている。川合さんは「障害者であることを忘れてしまうほど迫力あるプレーを、ぜひ見てほしい」と呼びかけている。 ◇ ◆国内チームも アンプティサッカーは、手足が不自由な障害者がプレーするサッカーとして海外で考案された。 通常の障害者スポーツのように専用の器具などは着けず、日常生活やリハビリで使用する「クラッチ」と呼ばれるつえを腕に着けてプレーする。 試合は7人制。コートは通常のサッカー場の3分の2の面積を使い、試合時間は前後半の計50分
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