MS患者や浜口京子さん(後列左端)ら参加者が一緒になって楽しんだ「シーソー玉入れ」=東京都港区のニューピアホールで2016年5月22日、錦織祐一撮影 中枢神経に障害が起きる難病「多発性硬化症」(MS)患者のためのニュースポーツ「シーソー玉入れ」が22日、東京都内で開かれたイベントで披露された。今月開かれた体験会をもとに改良を加え、無理なく少しでも多くの人たちが楽しめる形式に変更した。久しぶりに体を動かした患者たちは、プレーしながら笑顔を見せた。 MSは治療法は確立されていない上、疲れやすい、まっすぐ歩けないなどの症状が周囲に理解されにくい。製薬会社「バイオジェン・ジャパン」(東京都中央区)が「難病のことを理解し、患者と触れ合ってほしい」とイベントを主催した。 「シーソー玉入れ」は、「世界ゆるスポーツ協会」(東京都中央区、澤田智洋代表)が患者の意見を取り入れて開発した。改良後のゲーム時間は2
車中泊で亡くなった母恵子さんの遺影の前に座る長男の光彦さん=熊本県氷川町で2016年4月29日、今手麻衣撮影(一部画像を処理しています) 熊本地震後に急性心不全で死亡し、熊本県が震災関連死とみられると発表した同県氷川町の稲葉恵子さん(73)は、歩行が困難で転びやすい進行性核上性麻痺(まひ)という難病を患いながら車中泊を続けていた。家族は難病や障害のある被災者向けの避難所の存在を知らず、要支援者への周知のあり方が災害時の課題として改めて浮上した。 夫(76)と2人暮らしをしていた稲葉さんは、4月16日夜から隣接する宇城市の宇城総合病院の駐車場などで、同病院近くに住む長男光彦さん(49)が用意したワゴン車に寝泊まりしていた。2人を心配した光彦さん夫婦も別の車で車中泊を続け見守っていたが、20日未明、夫がぐったりしている稲葉さんに気付き、すぐに同病院に運んだものの死亡。県が29日、震災関連死とみ
岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「邑久光明(おくこうみょう)園」(入所者122人)に民間の特別養護老人ホーム「せとの夢」が完成し、15日に式典があった。全国に13カ所ある国立ハンセン病療養所に、入所者以外の人たちが利用できる初の特養ホームとなる。 社会福祉法人「愛あい会」(岡山市)が運営する。鉄筋コンクリート3階建てで、定員は入所者50人、短期入所者10人。2月1日に開所する。 愛あい会が、邑久光明園の入所者の減少で空いた土地約4千平方メートルを国から借りて建設した。高齢化率が29%と高い瀬戸内市と、地域住民との交流を通してハンセン病に対する偏見や差別の解消につなげたい園の入所者自治会が、5年前から誘致を目指していた。 この日、自治会の屋猛司(おくたけし)会長は「待ちに待った完成。地域住民との交流が楽しみ」と話した。(阿部治樹)
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