痴漢は日本で最も多く起きている性犯罪にもかかわらず、加害者や被害者の実態さえ知られていません。私の勤めるクリニックでは12年前に日本で初めて「再発防止プログラム」を始めましたが、参加者の多くは大卒で会社に勤め家庭を持つ、どこにでもいる男性です。被害者には、おとなしそうな女性を選んでいます。女性にもてない性欲の強い男性が痴漢になる、露出の多い派手な女性が被害に遭うといった偏見が、この犯罪の本質を見えにくくしています。 痴漢で逮捕されれば、仕事も家庭も失うかもしれないのに、やめられない。それは、性依存症という病気だからです。彼らと接していると、職場でも家庭でも気を使ってストレスをため、人間関係が苦手な人が多いと感じます。唯一のストレス対処法が痴漢であり、生きがいとなっているのです。 満員電車内で、たまたま女性の体に手が触れてしまうことはあり得ます。大半の男性はそれで終わりますが、痴漢の多くはそ
東京都内の建設会社で技能実習生として働いていたカンボジア人の男性(34)がうつ病を発症したのは職場でのパワーハラスメント(パワハラ)が原因だったとして、立川労働基準監督署(東京都立川市)が労災認定したことがわかった。男性と、男性が加入する労働組合などが12日、記者会見して明らかにした。認定は6月7日付。 男性は2014年7月に都内の建設会社に入り、上下水道の配管工事を担当。立川労基署の認定によると、複数の日本人の上司から日常的に「バカ、この野郎」と暴言を受けたり、ヘルメットの上から頭を小突かれたりしていた。胸ぐらをつかまれて押し倒される暴行を受けたこともあり、16年3月にうつ病と診断された。労基署は、上司の言動は業務指導の範囲を超えた人格否定で、うつ病発症の原因になったと判断し、労災と認めた。 男性は実習生を支援する労組の協力を得て労災を申請していた。今月カンボジアへ帰国し、うつ病の治療を
電話やメール、つきまといといった行為を繰り返すうちに、凶行へ至ることも少なくないストーカー犯罪。相手の感情を無視し、自身の行動に歯止めがかけられない加害者に、治療の必要性を認識させることを職務とする警察官が兵庫県警にいる。県警本部生活安全企画課の石橋岳士巡査長(33)は臨床心理士の資格を生かし、加害者と面接して医療機関を受診するよう導く全国的にも珍しい「心理警察官」だ。重大事件へ発展することを未然に防ぐため、「加害者が立ち直るきっかけを見つけるのが使命」と話している。 今年5月、兵庫県内のある警察署の取調室。石橋巡査長は元妻の職場に押しかけたとしてストーカー規制法違反容疑で逮捕された40代の男と向き合っていた。口をつぐんだままの男を前に雑談をしながら、会話の糸口を探った。 「さみしかった。また一緒に暮らしたい」
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