国内でただ一つのハンセン病患者専用の刑務所として使われた「菊池医療刑務支所」(熊本県合志市)。約20年前に閉鎖された元庁舎が、姿を消そうとしている。現地で学校の建設計画が進み、熊本地震で安全面への不安も生じたため、元患者らが保存を断念した。 国内最大のハンセン病療養所・菊池恵楓園の向かいにあるコンクリート造り2階建ての白い建物。1986年に建て替えられた菊池医療刑務支所の元庁舎だ。 53年に熊本刑務所の支所として設置された。同年にできた、らい予防法に基づく隔離政策やハンセン病への偏見から、犯罪に関わった患者の受け入れを一般の刑務所が拒んだことなどが背景にあったとされる。 当時の宮崎松記・恵楓園長は手… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員にな
東京都の小池百合子知事は1日、東村山市の国立ハンセン病療養所「多磨全生(ぜんしょう)園」を訪れ、入所者と面会し長年の労苦をねぎらった。同園への都知事の訪問は57年ぶり。小池氏は「今なすべきことは、いまだに残るハンセン病への差別や偏見をどのように無くすのかだ。国立施設ではあるが、都として解消に努めたい」と述べ、国と共同で啓発イベントを開催する意向を示した。 小池氏は納骨堂で献花した後、面会した入所者から差別解消に向けた対応強化などを求める要望書を受け取った。小池氏は入所者の高齢化が進んでいることも念頭に「要望にしっかり対応したい。園の中で一生を暮らさざるを得なかった方々のことを考えると、こうした差別を繰り返してはいけない」と指摘した。
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