「エンブレイス・ウォーマー」と呼ばれる小さな寝袋が、乳児死亡の最大の原因である低体温症とのたたかいに一役買っている。費用は保育器の1%以下だ。 ブレンダ・ナルベガさんは長身で丸顔、髪を何重にも束ねたウガンダ人の女性だ。7月初めのこと。彼女の深くくぼんだ目とはにかんだ笑顔からは、数日前に未熟児の三つ子を出産したとはとても思えなかった。 最初に生まれた女の子の体重は1・6キログラム、次の子は1・5キログラム、最後の男の子は1・3キログラムだった。ナルベガさんの子供たちは、乳児死亡の主因の一つである低体温症のおそれがあった。 毎年、世界で100万人以上の赤ちゃんが生まれたその日に亡くなり、300万人が最初の1カ月を生き延びることができない。こうした子供たちの多くは、体を温め、体温を調節する体脂肪が足りない未熟児や低体重の新生児。彼らにとって、室内の温度は凍るほど冷たい。 先進国では、低体温症にな
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