カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案が15日の衆院内閣委員会で可決され、カジノ解禁は現実味を増している。大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)への誘致を目指す大阪府・市は、課題のギャンブル依存症対策の拠点となる医療機関の選定を進めているが、実際に患者と向き合う支援施設など現場の「人手不足」は深刻だ。 「消費者金融に追われている。とにかく助けてほしい」。依存症の回復支援施設などを運営する一般財団法人「ワンネスグループ」が開設した相談拠点「問題ギャンブル対策センター大阪」(大阪市住之江区)には、こんな相談電話が1日に約10件舞い込む。