旧優生保護法(1948~96年)下で障害者らが不妊手術を強制されていた問題で、聴覚障害を理由に不妊手術や妊娠中絶を強制されるなどした男女6人が9日、大阪市で記者会見し、「子供のいる友達がうらやましかった」「悔しい」と手話で訴えた。うち3人は国を相手に損害賠償請求訴訟を起こす意向で、「被害を受けた人は声を上げて」と呼びかけた。旧法をめぐる国家賠償請求訴訟の動きは広がりを見せている。【高木昭午、大久保昂】 聴覚障害者に対する強制不妊手術を全国調査している「全日本ろうあ連盟」(本部・東京都新宿区、会員約1万9000人)が主催。会見したのは、大阪府、兵庫県、福岡県に住む70~80代の男女6人で、うち5人は実名で応じた。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)修了。新聞・雑誌・書籍などでヘルスケア、および、社会保障全般(特に、医療・介護や障がい者など社会福祉領域等)の記事を執筆。著書『がん闘病とコメディカル』(講談社)『チーム医療を成功させる10か条-現場に学ぶチームメンバーの心得-』(中山書店)、スペイン語翻訳書『きみは太陽のようにきれいだよ』(童話屋) DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 役所や病院、スーパー等で、耳が聞こえない人に対応する「耳マーク(筆談します)」が設置されている。だが、手話でコミュニケーションを取る、ろう者(聴覚障害者)の中には日本語の読み書きが難しい人がいることはあまり知られていない。手話で安心した暮らしが実現できるよう、8年越
難病で難聴になった人が手話を学びながら交流する「なんでの会」。主宰する鈴木泰子さん(中央)は「難病、難聴の人が安らげる場所を目指したい」=東京都渋谷区で、蒔田備憲撮影 「難病」と「難聴」という困難を二重に抱えた人たちが気軽に参加できる交流会が東京都内で開かれ、好評を博している。元看護師の鈴木泰子さん(58)が主宰し、手話の学習や対話を通じて「思いを気兼ねなくはき出せるような安らげる場所」を目指す。難病、難聴を対象にした会合は全国的にも珍しいという。【蒔田備憲】 会の名称は「なんでの会」。「難病」「難聴」の「難」と、「なぜ難聴、難病に」という言葉を掛けた。 鈴木さんは東京都難病相談・支援センターの相談員として働く傍ら、手話を習得。2010年から手話交流会も開催してきた。そこで難病を抱えながら難聴にもなった人と出会い、「なんでの会」の発足を思い立ったという。昨年9月から都内の公共施設を使って月
【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は3日までに、高齢者人口の増大などで世界的に聴覚障害に苦しむ人が増えており、2050年には現在の推計約4億7千万人から9億人に達する可能性があると発表した。日本でも08年の約500万人から現在は550万人に増加したと推定した。聴覚障害の原因としては加齢のほか、はしか、水ぼうそうなどの感染症や結核などの治療剤による副作用を挙げた。さらにスマートフォンなど
赤ちゃんに耳が聞こえないなどの聴覚障害がないか調べるため、国が自治体にすべての赤ちゃんを対象に実施を求めている検査について、日本産婦人科医会が全国調査を行った結果、昨年度、回答があった施設だけでもおよそ10万人の赤ちゃんが検査を受けていなかったことがわかりました。聴覚の障害は早期に見つけて治療を始めれば影響を小さくできることから、産婦人科医会は自治体に対し早急な対応を求めています。 日本産婦人科医会は全国およそ2400の分べんを扱う医療機関を対象に昨年度の聴覚検査の実施状況を調査し、およそ76%の施設から回答がありました。 その結果、回答があった施設で生まれた赤ちゃん73万4000人余りうち13.5%に当たるおよそ10万人の赤ちゃんが検査を受けていなかったことがわかりました。特に北海道、神奈川県、京都府、香川県、千葉県、東京都では20%を超える赤ちゃんが検査を受けていませんでした。 日本耳
仏西部レンヌにある小学校で聴覚障害者の児童に手話を教える教師(2015年2月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/JEAN-SEBASTIEN EVRARD 【2月8日 AFP】聴覚障害がある実験用マウスが良性のウイルスを使った遺伝子治療によって聴力を得られるようになったとする2つの研究論文が6日、英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnology)」で発表された。遺伝性の聴覚障害者の治療に道を開く可能性があると期待されている。 世界保健機関(WHO)によれば、遺伝性の聴覚障害のある人は世界で約1億2500万人とされる。 米ハーバード大医学部(Harvard Medical School)のコンスタンティーナ・スタンコビッチ(Konstantina Stankovic)教授らが行った1つ目の研究では、特定の遺伝性聴覚障害を治すことのできる遺伝子を、良性ウイルス
聞こえの不自由な状態を聴覚障害と言いますが、原因や種類により聞こえの程度は様々です。今回の研究チームは、難聴により補聴器を使用している方を対象とし、インターネットを使った聴覚障害の治療プログラムが有効か検証しました。 ◆インターネットを使った遠隔リハビリは有効か 近年、情報通信技術の発展により遠隔医療が徐々に普及しつつあります。遠隔リハビリは、自宅でインターネットを使いながら専門家による訓練が受けられることを特徴とします。 今回の研究は、補聴器を普段から使用する聴覚障害者を対象に、インターネットを使った遠隔リハビリの効果を検証した、過去の2つの研究結果をまとめました。 遠隔リハビリ群は、インターネットを通して聴覚機能訓練士の指導に従い訓練を行いました。対照群は、従来の対面式で聴覚機能訓練士による聞き取りの訓練を行いました。 ◆遠隔リハビリにより活動性の向上が得られる 以下の結果が得られまし
聴覚障がいのある人々にとって、日常生活におけるヒアリングは、大変な困難を伴うもの。 補聴器を使えば改善される場合もあるが、若い世代の中には、大勢の前でこうした器具をつけることに抵抗を感じる人もいる。 「uSound」は、そんな人たちのために開発されたサービス。デジタル補聴器と同等の機能で、ユーザー一人ひとりの聴力レベルに合った音声を提供する、画期的なアプリケーションだ。 ・聴力テストでヒアリングモードを調整 本アプリではまず、ユーザーの聴力を調べるために検査を行う。 方法は簡単で、“uSound Test”をタップし、スマートフォンにイヤホンを差し込むだけ。あとはスタートボタンを押せば、テストの結果がアプリに登録され、スマートフォンのヒアリングモードが、個々に最適なレベルに調整される仕組みだ。 利用の際は、イヤホンまたはBluetoothのヘッドフォンを用意した上で、“ヒアリングモード”ボ
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