戦後俳句に新境地をひらいた俳人、金子兜太(とうた)さんが今年2月に98歳で亡くなられた。戦争末期にトラック島の部隊で海軍中尉だった。爆撃や飢えで部下が死んでいく悲惨さは、生涯消えないほど深く全身に刻まれ、反戦平和の俳句を折々に詠み続けた。私の心に鋭く刺さるその代表的な一句。 水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて
塩崎恭久厚生労働相は12日、岩手県を視察し、東日本大震災の被災者の精神的なケアを担う岩手、宮城、福島3県の「心のケアセンター」の連携を強化するため、必要な事業費を来年度政府予算に計上する方針を示した。8月の概算要求に盛り込む。センターは県ごとに運営されており、担当者が定期的に会議を開き、成功事例や課題を共有することでより効果的な対策を目指す。塩崎氏は
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災地から避難している人は、いまも約12万3000人おり、プレハブ型仮設住宅で生活する人もまだ約3万5000人に上る。東日本大震災に関連した自殺者は、2015年までで162人。うち80人を福島が占めており、岩手35人、宮城40人と比べ突出して多い。 福島県で訪問ケアを行う「訪問看護ステーションなごみ」を運営するNPO「相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会」は、震災対応型アウトリーチ事業を12年から継続している。原発事故の影響で福島県沿岸部の相双地区の精神科病院は五つから二つに減り、約900床あった病床数も約110床まで激減。なごみが活動する南相馬、相馬両市は避難指示区域からの避難者も多く暮らし、なごみが医療の穴埋めをしているかたちだ。現在、病院や自治体から連絡を受けた37人を対象に、保健師や社会福祉士ら5人の専門チームが24時間態勢で見守
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