埼玉県は、管轄する7カ所の児童相談所が把握した虐待情報をすべて電子データ化し、県警と共有する取り組みを8月から始める。緊急時の情報把握をより迅速にする狙いで、今後は児相と警察署が直接アクセスできるシステムの構築も目指す。全件共有は既に茨城、愛知、高知の各県で実施しているほか、大阪府も8月から始める方針。埼玉県によると、児相に通告のあった児童の氏名や住所、虐待の内容などについて、県が集約した情
突然子どもたちが「保護」された 「児童相談所です。お子さんたちを保護させていただきました」 今から4年前、2月最後の月曜日だった。 Bさんはいつものように小学4年生と5年生の年子の子どもたちを学校に送り出し、自宅で今日締切の原稿を書いていたところだった。 Bさんは翻訳家。夫も同業だ。 午前11時ちょうどに、Bさんの携帯電話が鳴る。そして、突然、何の前触れもなく告げられたのは冒頭のひと言だった。 「ちょっと待って下さい。子どもが保護されたって、どういうことですか?」 Bさんは混乱した。保護ってどこへ? 兄弟ふたりとも一緒に? 児童相談所って? 次男は先週インフルエンザに罹患し学校を休んでいた。今朝は治癒証明を持っての久しぶりの登校だった。 次男の体調も心配だが、長男は発達障害を抱えていて、環境の変化には適応できない。不安は募る。 学校に電話をして担任を呼んでもらうように頼んだ。が、児相が絡ん
東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が虐待を受けて死亡したとされる事件で、東京地検は27日、父親の船戸雄大(33)と母親の優里(26)の両容疑者を保護責任者遺棄致死罪で起訴した。捜査関係者によると、雄大容疑者は結愛ちゃんに日々の体重を自ら記録するよう指示し、食事制限もしていたという。両容疑者は逮捕当時は容疑を認めていたが、雄大容疑者はその後、黙秘に転じている。 起訴状によると、2人は1月下旬ごろから結愛ちゃんに十分な食事を与えなかったうえ、雄大容疑者は暴行を加えるなどして虐待。2月下旬ごろには結愛ちゃんが極度に衰弱して嘔吐(おうと)したにもかかわらず、2人は虐待の発覚を恐れて放置し、3月2日に低栄養状態などで起きた肺炎による敗血症で死亡させたとされる。 捜査関係者によると、結愛ちゃんは毎朝4時ごろに起きて平仮名を書く練習をするよう雄大容疑者から命じられていた。「もうおねがい ゆるして
虐待防止へ児相の体制強化=府省庁連絡会議 関係府省庁による虐待防止対策の連絡会議であいさつする加藤勝信厚生労働相(奥左から3人目)=25日午前、東京都千代田区 東京都目黒区で5歳の女児が虐待を受け死亡した事件を受け、厚生労働省や内閣府、警察庁など関係府省庁は25日午前、厚労省内で虐待防止対策の連絡会議を開いた。児童相談所(児相)と警察の連携や、児相の体制を強化する方針などを確認した。 議長の加藤勝信厚労相は、「今回のような痛ましい事件が二度と繰り返されないようやれることは全てやる」と述べ、7月下旬までに抜本的な対策を検討するよう指示。事件については、厚労省の専門委員会で検証し、「秋ごろに一定の整理をする」とした。(2018/06/25-13:05) 【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】
兵庫県丹波市で昨年10月に急死した生後5カ月の男児が司法解剖の後、遺体の頭部にコンビニのレジ袋をかぶせられていた問題で、男児の両親が21日、兵庫県警の委託で遺体を修復した神戸市中央区の葬儀会社「平安」に対し、精神的苦痛を受けたとして慰謝料など約220万円を求める訴訟を神戸地裁に起こした。 訴状などによると、北野正弥(しょうや)ちゃんは昨年10月4日夜、就寝中に息をしておらず、母の恵(めぐみ)さん(36)が119番。病院に搬送されたが死亡した。県警は司法解剖で事件性がないと判断。県警の委託を受けた同社が遺体を修復して遺族に引き渡したが、頭部に包帯をきつく巻いた影響で顔面が鬱血していた上、包帯の下にコンビニの使用済みレジ袋がかぶせられていた。 遺体の頭部は通常、体液漏れを防ぐためビニールで覆うが、レジ袋を使うなどするのは遺族感情を害するとして、恵さんや父の正己(まさみ)さん(40)が抗議。しか
小中学生向けのファッション誌『ニコラ』(新潮社)5月号の読者投稿コーナー「JCライフ」に、母親から暴力を振るわれているという相談が寄せられた。投稿した中学2年生の女の子は、母親が「いつもは優しいのですが、怒るとかなり怖い」そうで、 「叩くことは日常茶飯事ですし(怒っているときだけです、もちろん)、この間は朝8時くらいまでゆっくりしてたら、けられてしばらく歩けなかったり…」 と告白。母親に暴力の理由を聞くと「しつけしてるつもり」という答えが返ってきたが、 「でも、それは本当にしつけなんでしょうか?」 と疑問に思っているという。 児童相談所の担当者「叩いたり、蹴ったりするのは身体的虐待」 ニコラ5月号 蹴られて歩けなくなるというのは虐待の可能性が高い。しかし相談に答えた「ニコラにーさん」という編集者の男性は、次のように答えている。 「ちょっとさ『朝8時くらいまでゆっくり』を変えて、『朝8時には
NTTドコモは8月7日、家族・子どもの安心安全な生活に貢献するため、イマドコサーチに「ちかくの事件情報」機能を追加、8月8日から東京都でトライアル提供を開始すると発表した。 イマドコサーチは、キッズケータイやドコッチ、スマートフォンなどのGPS機能を使っていつでも子どもの居場所を探せて、見守ることができる機能。今回トライアルする近くの事件情報は、ユーザーがイマドコサーチで子どもの居場所を検索した際に、位置に合わせて事件情報を提供する。 これにより東京都内で発生した事件の情報をすばやくキャッチし、子どもの周りの安全状況を確認できるようになった。事件情報は警視庁が配信する「メールけいしちょう」の中の子どもにかかわる情報を利用。 検索結果の近くで事件情報があった場合は、地図上で詳細を確認できる。また、事件情報の一覧を市区町村に見ることも可能。 トライアル期間は2017年12月27日まで。対象はイ
神奈川県警は26日、同県秦野市のアパート一室で長男の井上優斗ちゃんに暴行を加え、昨年10月に5歳で死亡させたとして、傷害致死の疑いで義父の無職、井上嘉和容疑者(53)=秦野市羽根=と、母親の自称飲食店従業員、今静香容疑者(32)=同県海老名市国分寺台=を逮捕した。 県警によると、井上容疑者は「知りません」、今容疑者は「殺したのは嘉和です」と供述し、いずれも容疑を否認している。県警は、当時の同居人の証言などから、2人が日常的に虐待を繰り返していたとみて調べる。 逮捕容疑は2015年8月23日午前11時ごろ、4歳だった優斗ちゃんに暴行して急性硬膜下血腫などのけがを負わせ、16年10月8日未明、脳に酸素が届かなくなることによる蘇生後脳症で死なせた疑い。 県警によると当時、2人は結婚しており、優斗ちゃんを含む子供3人と、知人家族4人の計9人で暮らしていた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く