米コネティカット州ノースヘイブン(CNN) アンディ・フィアリットさんの妻が27年前に脳動脈瘤(りゅう)を患ったとき、医者からは養護施設に入所させるよう勧められた。だが、アンディさんは代わりに、妻に世界を見せる旅に出た。もう一度日常の生活を取り戻したい、そして非日常の世界を垣間見たいという思いからだった。 アンディさんとドナさんは以来、7大陸の全てを訪れてきた。部分まひを患っているドナさんは車椅子に乗り、アンディさんが押して回っている。 アンディさんはCNNの取材に、「できる限り充実した人生を送っていこうと彼女に約束したんだ」と語る。 ドナさんは現在、短期記憶の喪失の症状がある。日々の作業は夫に頼っており、車椅子から降りられない状況だ。それでも夫婦は旅を続けている。「病めるときも健やかなるときも」一緒にいようとの誓いを守りながら。 人が出会ったのは58年前。教会のダンスの催しでのことだった