神経が侵されて筋肉が徐々に動かなくなる難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う信濃町の小林さゆりさん(54)が、町に24時間体制の介護提供を求めた訴訟を巡り、町は判決を前に1日24時間(月744時間)の重度訪問介護支給を決定した。そのため、原告側は20日、訴えを取り下げ、町側も同意して裁判は終結した。【島袋太輔】 訴訟で町側は、月294時間(1日9時間半)の重度訪問介護が妥当として、争う姿勢を示していた。しかし、6月に原告との協議で、小林さんが1人暮らしをすると伝えられた。生活状況が変化し、介護する家族がいないため、町は24時間介護の支給を決めたという。