ネット人権侵犯、2000件超=85%が中傷など-法務省 法務省は20日、2017年に全国の法務局が人権侵犯として新たに救済手続きを始めた件数は前年比0.5%増の1万9533件だったと発表した。このうち、インターネット上の人権侵害は同16.1%増の2217件で5年連続過去最多を更新した。統計を取り始めた01年以降、ネット上の被害が2000件を超えたのは初めて。 ネット被害の内訳は、個人情報をさらすなどのプライバシー侵害が1141件(前年比4.0%減)、誹謗(ひぼう)中傷などの名誉毀損(きそん)が746件(同48.9%増)。両者でネット被害の85.1%を占めた。 全体の類型別では、暴行・虐待が3219件、パワハラを含む労働権関係事案が2064件など。学校でのいじめは3169件で7年連続3000件を超えた。(2018/03/20-09:00) 【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】
熊本県教委は30日、ネットやSNS上でのいじめ行為を匿名で通報できるアプリを9月から試験導入すると発表した。同県では2013年に県立高校1年の女子生徒がLINE(ライン)の書き込みをきっかけに自殺しており、再発防止への対応を求められていた。大人から見えにくいトラブルの把握に役立つと期待されている。 導入するのは「キッズサイン」というアプリ。学校でのいじめやネット上での中傷、個人情報をさらすなどの行為を見かけた生徒は、スマートフォンやパソコンから学校名やいじめの状況、被害者、加害者の名前などを入力。通報内容は運営会社の「アディッシュ」(東京)が学校に連絡し、誰が通報したかは学校に伝わらない仕組み。写真や動画も投稿できる。 ネット閲覧ソフト(ブラウザー)上で動くアプリなので、ダウンロードの必要がない。9月から玉名高・同付属中、熊本商業高、南稜高(いずれも県立)で試験導入し、2018年度以降に全
深刻化するネットいじめを早期に発見して抑止にもつなげようと、柏市教育委員会が今年度から取り組む、いじめを傍観しないための授業が22日、市立土中学校で始まった。生徒たちは傍観者の視点に立っていじめを考え、議論した。あわせて導入される、いじめを匿名で通報できるスマートフォン専用アプリについても説明を受けた。 授業は市立中学全20校の1年生が対象で、アプリは2、3年生を含めて市立中の全生徒に提供される。傍観者に絞った授業は珍しいといい、アプリも活用していじめを防ぐ考えだ。 この日は1年生の1クラスの授業が公開され、生徒22人が「私たちの選択肢」と題して50分間、映像を見ながら学んだ。 まず、中1のクラスを舞台にし…
ネットいじめについて発表する大多和教授学力階層別に高校でのネットいじめ発生率をみると、偏差値40以下の最下位層校が最多だった。通信手段といじめの内容は、ツイッターやLINEでの中傷が、どの階層でも高かった――。これは、日本教育社会学会の第68回大会(9月17、18日開催)で、原清治佛教大学教授、大多和直樹帝京大学教授、浅田瞳華頂短期大学講師らが発表した調査結果。 調査対象は、京都府と滋賀県の高校98校、生徒数6万6399人。昨年5月から今年3月にかけて、自記式質問紙調査法で実施した。高校は、学力階層によって、偏差値40以下から66以上までの間を5刻みで7階層に分けた。 それによると、ネットいじめ発生率は▽「偏差値40以下」では9.1%▽「41から45まで」が6.7%▽「46から50まで」が4.6%▽「51から55まで」が5.1%▽「56から60まで」が4.2%▽「61から65まで」が2.1
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