香川県に住む外資系製薬会社の社員が勤務先の不正を国に公益通報した後、「仕事を干された」として会社に損害賠償を求める裁判を起こしました。通報した労働者を守る「公益通報者保護法」の問題点も訴えています。 (勤務する製薬会社を提訴/小林まるさん[仮名]) 「やりがいを持って働いていたのが、急に何もすることがなくて。だからといって私の性格もあるんですけども、遊ぶわけにもいかないので待機している」 患者の数が少ない「希少疾病」に特化した外資系製薬会社に勤務する小林まるさん(仮名・50代)。自宅がある香川を拠点に、四国近辺の医療機関に向けて自社の製品の安全性や有効性を伝える営業職、MR(医薬情報担当者)として2013年から働いていました。 小林さんは2017年、会社が扱う指定難病の治療薬について、本来は認められていない「適応外」の患者にも使用するよう促す不適切なプロモーション活動を行っている実態を厚生