ケンドリック・ラマーや、デヴィッド・ボウイ、ディアンジェロ、フライングロータス、コモン、マック・ミラー、ア・トライブ・コールド・クエスト、マックスウェル、アンダーソン・パック……近年、話題になっているUSブラックミュージックの傑作には、いつもジャズミュージシャンの名前がある。ヒップホップやR&Bのミュージシャンたちが新しい音楽を作るために生演奏のサウンドを必要とし始めたとき、そこで出てきたのが新しい世代のジャズミュージシャン達だった。ヒップホップやR&Bを聴いて育ち、ジャズ以外のジャンルのマナーもセンスも完ぺきに身につけているった彼らは、ジャズシーンを大きく変えていき、そして、今やUSのブラックミュージックの地図さえも塗り替えようとしている。その流れは日本にも届いている。サマーソニックやフジロックといったロックフェスにロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンが出演し、大きな反響を得ている。