■1月11日 今日のオンライン定例会議は夜9時から。突然の仕事で遅くなって今は10時。これまでは2時間位掛かるのが普通だったから、もう議題の半分位は終わっているだろう。 しかし、帰宅してPCを立ち上げると、既に会議は終わっていた。 そしてスマホにはシノブからSMSが届いていた。 「もう、やめたい。もう、あの会議には出たくない」。 * シノブは同人サークルを立ち上げたばかりで、今日は同人誌を執筆したメンバー達と打ち合わせをする事になっていた。 私、カヲルも同人サークルを運営している。サークルと言ってもメンバーは一人だ。 「フォトショップ持ってるよね? 印刷所に入稿する原稿を作れるのはカヲルさんだけなんだから! お願い!」 本当は自分自身もコミケ合わせで作りたい作品があって、スケジュールはギリギリ。 でも、何もかも初めてのシノブのこんなお願いに、私も重い腰を上げて手伝う事になったのだ。 「冬コ