日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは13日、納入した中部電力浜岡原子力発電所5号機(静岡県御前崎市)の蒸気配管の溶接データと、中国電力島根原子力発電所3号機(松江市、建設中)向けに製作中の配管の同様のデータに改ざんがあった、と発表した。 浜岡原発5号機は現在、定期検査のため運転停止中。中部電力は放射能漏れなどの危険性はないとしている。 改ざんがあったのは、「湿分分離加熱器」と呼ばれる機器の配管のデータ。原子炉で発生した水蒸気を加熱するとともに湿り気を飛ばす機器で、熱効率を上げるため、高圧タービンと低圧タービンの間に設置されている。 3月、中国電力が島根原発3号機の記録の確認作業をしていたところ、この加熱器を熱処理したときのデータの一部に消されたところがあるのが見つかった。 熱処理を請け負っていた日本工業検査に確認したところ、浜岡原発5号機の加熱器の配管でも同様の改ざんが見つ