アウシュビッツに新設されたナチス・ドイツ親衛隊(SS)の病院の式典に出席したSS隊員とドイツ人看護師。米ホロコースト記念博物館提供(1944年9月1日撮影)。(c)Holocaust Memorial Museum / AFP 【11月9日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazis)による犯罪行為において、医師や医学者が「中心的役割」を担っていたとする論文が9日、公開された。論文は医学の歴史を再考する研究プロジェクトの一環で、医療従事者の関与の度合いについて「長年の誤った認識」を解く狙いがある。 英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文は73ページに及び、これまで最も包括的な内容になっているという。 これによると、ナチス政権下での医学的残虐行為は「少数の過激な医師」や「強制された」医師によるものだけではなかった。 ドイツでは1945年までに、非ユダヤ人医師の50~65%がナチス
作曲家ルードビッヒ・バン・ベートーベンが1827年3月27日に死去する前、彼の願いは自分の病気を調べ、共有してもらうことだった。「私の死後、世界と私との間で少なくともできる限り和解が生まれるように」と祈っての願いだった。 そして今、研究者らはベートーベンの髪の毛の房に残っていたDNAを分析し、史上初となるベートーベンのゲノム配列の決定を行うことで、その願いをかなえようとしている。 この研究結果は22日に科学誌「カレント・バイオロジー」で発表された。 「我々の大きな目標はベートーベンの健康問題に光を当てることにある。そこにはよく知られている進行性の難聴が含まれる。彼は20代の半ばか後半から難聴が始まり、1818年までには機能的に聴力を失った状態になった」。論文の共著者でドイツ・ライプチヒのマックス・プランク進化人類学研究所の教授を務めるヨハネス・クラウゼ氏は声明でそう語る。 研究者らは5つの
ドイツ・ベルリンの戦勝記念塔前で行われた性的少数者の祭典「プライドパレード」(2021年7月24日撮影、資料写真)。(c)STEFANIE LOOS / AFP 【7月1日 AFP】ドイツ政府は6月30日、トランスジェンダーの人がファーストネームと法的な性別を変更する際の手続きを簡素化する方針を示した。 リザ・パウス(Lisa Paus)家族相はベルリンで記者会見し、「自らが決めた人生を送る権利は、すべての人にとって基本的なものだ」と表明。現行の法律は時代遅れで「屈辱的」であると認めた。 40年以上前に制定された現行法の下では、新たな名前と自認する性別を法的に認めてもらうためには、心理療法士などの専門家2人による報告書を裁判所に提出する必要がある。だが手続きの煩雑さに加え、過去の性行為に関するものなど個人的な質問に答える必要があることから、法改正を求める声が上がっていた。 新法の下では、成
ドイツの首都ベルリンで、極右団体「統一愛国者」のメンバー4人の逮捕を発表するナンシー・フェーザー内相(2022年4月14日撮影)。(c)John MACDOUGALL / AFP 【4月15日 AFP】ドイツ西部ラインラント・プファルツ(Rhineland-Palatinate)州の捜査当局は14日、爆発物を使った攻撃などを計画したとして、新型コロナウイルス対策の制限措置に反対する親ロシア派極右団体の4人を逮捕したと発表した。計画にはカール・ラウターバッハ(Karl Lauterbach)保健相の拉致も含まれていた。 4人は電力供給設備を破壊し全国で長期的な停電を引き起こそうとしていたほか、「内戦のような状況を引き起こし、最終的にはドイツの民主主義体制の転覆を企てていた」とされる。さらに複数の「著名な公人」の拉致も計画していたとされ、ラウターバッハ氏は自身が標的の一人だったと認めた。 捜査
新型コロナ対策規制への対応を呼び掛ける掲示=今月8日、ライプチヒ/Jens Schlueter/Getty Images (CNN) ドイツのロベルト・コッホ研究所(RKI)は18日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が過去最多の6万5371人に上ったと報告した。メルケル首相は深刻な感染状況について、新型コロナの第4波がドイツで猛威を振るう結果だと述べた。 RKIの18日の報告によると、ドイツの新規感染者は過去24時間で6万5371人となり、それ以前の24時間と比べて1万2545人増加した。 ただRKIのウィーラー所長は17日夕、ザクセン州の州首相とのオンライン協議で、こうした数字は過少報告されている可能性が高く、実際の感染者数は「2~3倍」に上る可能性があると指摘した。 RKIのデータによると、ドイツでは17日から18日にかけてコロナ関連の死者が264人報告され、流行開始後のドイ
ドイツ・ドルトムントで、新型コロナウイルス検査施設前を歩く男性(2021年10月6日撮影、資料写真)。(c)Ina FASSBENDER / AFP 【11月4日 AFP】ドイツのイェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相は3日、ワクチン未接種者の間で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「大規模な」流行が発生していると述べ、感染再拡大を防ぐため未接種者を対象とした規制を求めた。 シュパーン氏は、流行の第4波は「異例の勢力」で猛威を振るっていると指摘。「現在、主にワクチン未接種者の間で大規模な流行が発生している」とし、「一部地域では集中治療室(ICU)の病床が再び埋まり始めている」と警戒感を示した。 欧州連合(EU)最大の人口8300万人を抱えるドイツでは数週間前から、流行第4波に見舞われている。7日間平均の新規感染者数は5月以降で最高となった。 国立ロベルト・コッホ研究所
【7月27日 AFP】独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)は27日、画期的なメッセンジャーRNA(mRNA)技術を用いたマラリアワクチンの臨床試験を、来年にも開始すると発表した。mRNA技術は、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と記録的な速さで共同開発した新型コロナウイルスワクチンに使用されている。 成功すれば、アフリカの子どもを中心に世界で年間40万人以上の命を奪っている蚊媒介感染症との闘いにおける重要な一歩になる。 ビオンテックは、複数のワクチン候補を評価し、2022年末までに臨床試験を開始するとしている。プロジェクトは、世界保健機関(WHO)、アフリカ疾病対策センター(Africa CDC)、欧州連合(EU)の支援を受けている。 ビオンテックは、将来的にさまざまなワクチンをアフリカ大陸で製造・流通できるよう、アフリカにmRNAワクチンの拠点を置くことも検討しているとい
(CNN) 新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人は、米国で人口の45%を超す一方で、世界ではまだ人口の10%(約7億8200万人)にとどまることが、デジタルデータベース「Our World in Data」の統計でわかった。この数字は、世界に存在するワクチン格差の実態を見せ付けている。 地域別にみるとワクチン格差は一層鮮明になる。北米では人口の30%以上、欧州では28%が接種を完了したのに対し、南米は約11%、アジアは8%にとどまり、アフリカは1%に満たない。 アジアのワクチン接種は中国が先行しており、国営新華社通信が国家衛生健康委員会の統計として伝えたところによると、接種回数は10億回を超えた。 米国では昨年、新型コロナウイルスに感染した人が公式統計のほぼ5倍に上るという調査結果が発表された。米国立衛生研究所の調査によると、昨年7月末までに感染していながら無症状で診断もされなかっ
新型コロナウイルスワクチン接種の様子(2021年4月23日撮影、資料写真)。(c)JORGE GUERRERO / AFP 【4月26日 AFP】ドイツ北部の新型コロナウイルスワクチン接種会場で、看護師がワクチンの瓶を誤って落とし、こぼれた中身の代わりに生理食塩水を入れてごまかしていたことが発覚した。この瓶から6人に接種が行われており、警察は25日、傷害の疑いで看護師に対する捜査を開始したと発表した。 問題が起きたのは、ニーダーザクセン(Lower Saxony)州フリースラント(Friesland)郡にあるドイツ赤十字(German Red Cross)のワクチン接種センター。当局は、生理食塩水を注射された6人の特定を急いでおり、21日に同センターで接種を受けた200人に抗体検査を受けるよう呼び掛けている。 看護師が落としたのは、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビ
ドイツのメルケル首相が新型コロナウイルス感染拡大抑制に適切に対応せず、対応が二転三転した責任を16州の州首相に転嫁したとして、野党などから批判が高まっている。写真は25日、ベルリンで撮影(2021年 ロイター/Hannibal Hanschke/File Photo) [ベルリン 29日 ロイター] - ドイツのメルケル首相が新型コロナウイルス感染拡大抑制に適切に対応せず、対応が二転三転した責任を16州の州首相に転嫁したとして、野党などから批判が高まっている。 メルケル首相は24日、新型コロナ対策として導入を決めたイースター(復活祭)の追加的なロックダウン(都市封鎖)措置を撤回し、混乱を引き起こしたことを謝罪。こうした中、ロベルト・コッホ研究所(RKI)のヴィーラー所長は26日、国内の感染第3波がこれまでで最悪となる「明白なシグナル」があるとし、1日当たりの新規感染者数が現在の2万人から1
独ベルリンの首相府で、州首相らとのビデオ会議を終えて会見するアンゲラ・メルケル首相(2021年3月24日撮影)。(c)Stefanie LOOS / various sources / AFP 【3月25日 AFP】アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は24日、イースター(Easter、復活祭)休暇の新型コロナウイルス対策として計画していた制限措置について、「自分の過ち」だったと認め、国民に許しを請うた。政府の計画に対する激しい批判を受け、異例の譲歩に追い込まれた形だ。 メルケル氏と16の州首相は22日、長時間に及ぶ協議の末、4月1~5日に商店ほぼすべてを閉鎖し、食料品店のみ土曜日に当たる同月3日の営業を認めることで合意。しかし、メルケル氏が24日改めて開いた州首相らとの緊急会議では、この措置を撤回し、代わりに国民に対してイースター期間の外出自粛を呼び掛ける方針が決まった
ドイツ首都ベルリンで閣議に臨むアンゲラ・メルケル首相(2021年3月3日撮影)。(c)Tobias Schwarz / various sources / AFP 【3月15日 AFP】ドイツ2州で14日行われた地方選で、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の国政与党・キリスト教民主同盟(CDU)が大敗を喫した。連邦政府の新型コロナウイルス対応への批判と受け止められており、総選挙を半年後に控える中、党内には危機感が広がっている。 公共放送のARDとZDFの得票予想によると、中道右派のCDUは南西部バーデン・ビュルテンベルク(Baden-Wuerttemberg)州とラインラント・プファルツ(Rhineland-Palatinate)州で、得票率が党史上最低に沈んだ。 この大敗を受け、今期限りで退任するメルケル氏の後任の首相選びがかかる9月26日の総選挙で、CDUが政権を維持
ドイツのザクセン州など東部(旧東ドイツ)地域は全般に西部に比べて経済的に遅れ、住民が高齢化し、新型コロナウイルス感染対策の厳しい外出制限措置に反対する極右勢力への支持が高い。同州内の陶磁器で有名なマイセン市では今、1つしかない火葬場にひつぎがどこまでも積み上がっている。写真は、同市の火葬場運営者、イェルク・シャルダッハさん。1月15日撮影(2021年 ロイター/Fabrizio Bensch) [マイセン(ドイツ) 18日 ロイター] - ドイツのザクセン州など東部(旧東ドイツ)地域は全般に西部に比べて経済的に遅れ、住民が高齢化し、新型コロナウイルス感染対策の厳しい外出制限措置に反対する極右勢力への支持が高い。同州内の陶磁器で有名なマイセン市では今、1つしかない火葬場にひつぎがどこまでも積み上がっている。 一部の市民にとっては、これは新型コロナが真剣に受け止められないことで起きる出来事につ
英ロンドンの病院で、新型コロナウイルスワクチンの接種を見守るボリス・ジョンソン首相(2020年12月8日撮影)。(c)Frank Augstein / POOL / AFP 【12月9日 AFP】英保健当局は9日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、過去に重篤なアレルギー症状が出た人は接種を当面差し控えるよう勧告した。 英国では前日8日に、欧米諸国では初となる同ワクチンの大規模投与が始まったが、接種を受けた英国民保健サービス(NHS)の職員2人がアレルギー反応を示し、手当てを要したという。 NHSイングランド(NHS England)によると、2人は過去にアレルギー症状が出ており、現在は回復しているという。 医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、医薬品や食品、ワクチンで「重篤な」アレルギー反応
米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が8日から始まった英国で、重篤なアレルギー反応が2例報告されたことを受け、同国の医薬品当局は深刻なアレルギー反応がある人はワクチンを接種しないよう注意を呼び掛けた。ロンドンで8日代表撮影(2020年 ロイター) [ロンドン 9日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が8日から始まった英国で、重篤なアレルギー反応が2例報告されたことを受け、同国の医薬品当局は、深刻なアレルギー反応がある人はワクチンを接種しないよう注意を呼び掛けた。 英国民保健サービス(NHS)の医療ディレクター、スティーブン パウイス氏は、ワクチン接種でアナフィラキシー反応が報告されたとした上で「過去に深刻なアレルギー反応があった人はワクチン接種を受けないよう、英国医薬品庁(MHRA)から予防的忠告があった」と述べ
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