お盆が近づき、そろそろ夏休みという人も多いだろう。ただ、いつ休みを取るのかを各自が決める職場では、周囲に遠慮したり、仕事が気になったりして、いつになっても決められないという人もいるもの。かくいう記者(36)も、実は決められない一人。気兼ねなく休みを取るにはどうすればいいか。専門家に指南してもらった。 (添田隆典) 「休暇を取ることに罪悪感を覚えるのは、昭和の発想を引きずっているからです」。職場のメンタルヘルスに詳しい東京都の帝京平成大現代ライフ学部教授の渡部卓さん(61)に聞くと、こうきっぱり指摘された。 言われてみれば、そうかもしれない。職場では、自分で休む期間を決め、周囲と調整して「好きに取っていい」と言われている。多くの同僚は一週間程度の休みを取る。しかし、記者は過去二年、夏休みを取り損ねてきた。 顧みると、「仕事が一段落したら」と思っているうちに秋になり、冬になる。「この取材を終え