第36回を数えた「東京オートサロン2018」に、もはやかつてのような、どこかアングラな雰囲気は感じられません。同イベントはどのようにして、現在の地位を獲得するにいたったのでしょうか。 「モーターショー」越え? 「東京オートサロン2018」 今年(2018年)で36回目を迎えた「東京オートサロン」は、出展者422社、展示車両880台と過去最大の規模となり、日本初の本格コレクタブル・カー公開オークションを開催するといった新たな試みもありつつ、1月14日(日)に無事閉幕しました。 「東京オートサロン2018」は1月12日から14日の3日間にわたり幕張メッセにて開催された(画像:東京オートサロン実行委員会)。 オートサロン事務局が発表した来場者数は、会期の3日間合計で31万9030人(1日目は報道関係者と特別招待者および、特別入場券〈前売り3000円/当日3500円、以下チケット価格はすべて税込〉
資本が無軌道に人びとを苛む一方で、国家が国境の壁をせり上げている。押し出された者は、当て所もなく荒野を彷徨うのみ。私たちの居場所はいま、どこにあるのか――。開高健ノンフィクション賞受賞作家が、未曾有の規模で崩落する21世紀の「人間」を描出する。 第4回 「雑民」たちの浄化 気がつくと「雑民」たちの姿は消えて、代わりにLGBTという衣をまとった「市民」たちが跋扈していた。 LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を組み合わせた性的少数者を指す略称だという。近ごろ、メディアのあちこちで見かける。 でも「だという」としか、私には言いようがない。自分もその対象(トランスジェンダー)に当たるのだろうが、しっくりこない。むしろ、窮屈さの方が先に立つ。 違和感を持て余していると、ふと雑民という言葉を思い出した。この方が落ち着く。ゲイ雑誌を主宰し、テレビの政見放送で物
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