スモッグの中を歩く人々=2021年12月15日、インド東部コルカタ/Indranil Aditya/NurPhoto/Getty Images (CNN) 大気汚染などの公害は、世界で2019年に早死にした人の原因のうち約6分の1を占め、戦争やマラリア、薬物、アルコールなどの死因を上回ったことが、英医学誌ランセット率いる国際的な専門家委員会「公害と健康に関するランセット・コミッション」の研究で明らかになった。 公害による死者は世界で毎年900万人に上り、そのうち特に大気汚染が死因の4分の3近くを占めている。 大気汚染と有害な化学物質による汚染を原因とする早死には、過去20年間で66%も増加した。背景としては、無秩序な都市化や人口増加、化石燃料への依存が挙げられる。 筆頭著者のリチャード・フラー氏は「公害は今も健康に甚大な影響を及ぼしている。特に低中所得国への打撃は大きい」と指摘。しかし、公