パリで来年2月4日、スポーツタイプ多目的車(SUV)の駐車料金を「3倍」に値上げする規制の是非を問う住民投票が行われる。世界的に人気の高いSUVだが、「車体が重くて場所を取り、環境の汚染源になる」とパリのアンヌ・イダルゴ市長は主張する。一体どういうことなのか。(岸本拓也)
パリで来年2月4日、スポーツタイプ多目的車(SUV)の駐車料金を「3倍」に値上げする規制の是非を問う住民投票が行われる。世界的に人気の高いSUVだが、「車体が重くて場所を取り、環境の汚染源になる」とパリのアンヌ・イダルゴ市長は主張する。一体どういうことなのか。(岸本拓也)
仏西部ブルターニュ地方のプロゼベで、暴風雨「オーロール」により破壊された家(2021年10月21日撮影)。(c)Fred TANNEAU / AFP 【10月22日 AFP】(更新)欧州諸国は20日から21日にかけ暴風雨に見舞われ、ポーランドで4人が死亡したほか、ドイツ、フランス、オランダなどでも大きな被害が出ている。 「オーロール(Aurore)」と名付けられた暴風雨は20日夜、フランス上空を西から東に向け通過。最大風速は約48メートルに達し、2番目に高い警戒レベルであるオレンジ警報が多くの地域に発出された。 フランスでは停電が25万世帯で発生し、約4000人の技術者が復旧作業に動員された。21日夜の時点でも4万世帯で停電が続いている。西部ブルターニュ(Brittany)地方では、鉄砲水により複数の家屋が倒壊。国内の鉄道各線では倒木が線路をふさぐなどの被害が数百件報告されている。 暴風雨
仏パリ市内を自転車で通勤する人たち(2020年5月11日撮影)。(c)THOMAS COEX / AFP 【7月9日 AFP】フランス・パリ市当局は8日、市内ほぼ全ての道路で8月末から制限速度を時速30キロとすると発表した。交通事故や騒音の削減、気候変動対策などを目的としている。 パリは欧州有数の人口密集都市。来年の仏大統領選への出馬を検討している社会党のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は、市内の公共空間における自動車の占有分を減らすと約束している。 パリではすでに市内の道路の約60%に時速30キロの速度制限が導入されている。また、2016年のイダルゴ市長就任後、多くの道路が片側1車線や歩行者専用になった。 緑の党所属のダビッド・ベリアール(David Belliard)副市長(交通担当)によると、8月以降、高速走行が認められるのは市を囲む環状道路と一部の主要道路のみとなる
2020年に新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して開催されたカンヌ国際映画祭の特別イベントのレッドカーペット(2020年10月27日撮影)。(c)Valery HACHE / AFP 【7月6日 AFP】フランスで開催されるカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は今年、使用するレッドカーペットの量を従来の半分にするなど、環境への配慮を宣言している。だが、プライベートジェットの使用や大量消費で成り立っている映画業界に変化をもたらすことはできるのだろうか。 映画スターのレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんやジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche)さんらは近年、環境保護に熱心なイメージを打ち出して気候変動に関する映画に出演し、発言力を生かして行動を呼び掛けている。 今月6~17日に開催されるカンヌ映画祭の主催者側は、環境をめ
インド北部リシケシのガンジス川に架かるラクシュマンジュラ橋(2019年10月2日撮影)。(c)Laurene Becquart / AFP 【8月30日 AFP】インド北部リシケシ(Rishikesh)にある聖なる橋で裸になった映像を撮影しソーシャルメディア上に公開したとして、フランス国籍の女(27)が逮捕された。警察が29日、発表した。 女はガンジス(Ganges)川に架かるつり橋「ラクシュマンジュラ(Lakshman Jhula)」で裸になって撮影した映像をソーシャルメディア上に投稿し、27日に身柄を拘束された。この橋は1960年代に英ロックバンドのビートルズ(Beatles)で有名となり、現在もバックパッカーやヨガ実践者らを引きつけている。 女の身柄を拘束した警察署のトップはAFPに対し、「こうしたことはフランスでは人を不快にさせるとは思われていないのかもしれない」「しかし、リシケシ
仏パリ市内を走る地下鉄(2019年6月28日撮影、資料写真)。(c)Christophe ARCHAMBAULT / AFP 【9月19日 AFP】フランスの首都パリで17日、無人運転の地下鉄が停車するはずの駅3か所で止まらずに通り過ぎ、利用者の間に無人運転車両に対する不安が広がっている。 パリ交通公団(RATP)は、17日夜に地下鉄1号線の完全自動運転の列車が3駅を飛ばして走行したことを認めた。停車しなかったのは、パリ中心部のコンコルド(Concorde)駅、シャンゼリゼ(Champs-Elysees)駅、フランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)駅の3駅。 この事件におびえた乗客らはソーシャルメディアに次々と投稿。ある乗客はツイッター(Twitter)に「人生で一番怖かった」「前の電車にぶつかるところだった」と投稿した。 パリ交通公団はツイッターの投稿で、
空港には安全面でシビアな基準が要求されますが、世界には目を疑うような環境下で運営されている空港も。危険をはらみながらも、迫力ある光景が繰り広げられています。 手を伸ばせば飛行機に届きそう!? 空港が担う一番大切な役割は、飛行機を安全に飛ばすこと。数ある交通施設の中でも、とりわけ安全面ではシビアな基準が要求されます。しかし、世界には目を疑うような環境下で運営されている空港があるのです。 たとえば、カリブ海に浮かぶセント・マーチン島。面積約88平方キロメートル、北側がフランス領、南側がオランダ領とふたつの国に統治されているこの島では、水着姿ではしゃぐ人々に、容赦なく飛行機が迫りくるというスゴイ光景が広がっています。 拡大画像 プリンセス・ジュリアナ空港に隣接するマホ・ビーチ。頭上すれすれを飛ぶ飛行機を撮影しようと人が集まる(画像:Sean Pavone/123RF) 島の玄関口であるプリンセス
世界の高速鉄道の中でもとりわけ長く複雑な形状をしている新幹線のノーズ。この形には日本ならではの事情があります。その形に込められた秘密とは。 長いノーズは速く走るためだけではない? 新幹線の先頭車両は高速で走れるようにシャープな流線型です。1964(昭和39)年に営業を開始した0系のノーズ(先頭車両の先端)の長さは3.9mでしたが、現在の最高速度320km/hで走る東北・北海道新幹線のE5系・H5系はノーズの長さが15mにもおよびます。E5系・H5系先頭車の全長は27mですので、実にその半分以上がノーズです。 拡大画像 15mに達するE5系のノーズ。長くなった理由は高速化のほかトンネル対策も含まれる(児山 計撮影)。 これほどまでにノーズが伸びた理由は、スピードアップもそうですが、ほかにもあります。実はフランスの「TGV-Duplex」は300km/h運転を行いつつも、ノーズ長は5.02mと
仏オートリュスからの西欧最高峰モンブランの眺め(2017年10月5日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / JEAN-PIERRE CLATOT 【9月5日 AFP】欧州最高峰モンブラン(Mont Blanc)で混雑が深刻化している問題を受けて、フランスの地元当局は4日、来年から登山者を1日214人に制限すると発表した。 人数制限は混雑緩和のため施行されるいくつかの措置のうちの1つ。最も人気のある登山道の玄関口である町サンジェルベレバン(Saint-Gervais-les-Bains)のジャンマルク・ペイエ(Jean-Marc Peillex)町長はAFPの取材に対し、「厳しい決断だが、とても良い決断でもある。なぜならモンブランに登るのは他の山に登るのとは違うからだ。登山者はよく準備する必要がある」と答えた。 この夏の登山シーズンは、高気温で雪や氷が解けたために標高の高い場所で落石
電車が架線から電気を採り入れるため屋根に設置されているパンタグラフ。かつては「ひし形」のものが多かったですが、最近は「く」の字のものが多くなりました。なぜ形状が変わったのでしょうか。 電気を採り入れるための装置 駅のホームで電車を見上げると、屋根の上に細い棒が伸びているのが見えます。これは「パンタグラフ」と呼ばれる電車の部品のひとつ。電車や電気機関車は通常、線路の上に架設された電線(架線)から電気を採り入れ、これをモーターに送って走るため、屋根上にパンタグラフを設置しているのです。 拡大画像 最近のパンタグラフは「く」の字の形をしたものが多い(2018年7月、伊藤真悟撮影)。 このパンタグラフ、かつては「ひし形」と呼ばれるタイプを採用しているものがほとんどでした。細い棒を複数組み合わせたふたつのひし形で、集電舟(架線に擦らせて電気を採り入れるための部品)を支える構造になっています。 ところ
仏パリ地下鉄のコンコルド駅(2006年5月17日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / PIERRE VERDY 【3月4日 AFP】仏パリで、地下鉄構内の一方通行通路を逆行して歩いていた妊婦に罰金60ユーロ(約7800円)が科される出来事があり、ソーシャルメディア上では怒りの声が巻き起こり、乗客の権利擁護団体はルールを変えるべきと主張している。 2月27日夜、パリ市内のコンコルド(Concorde)駅で妊婦が先を急ごうと一方通行の通路を反対方向に歩いていたところ、駅員に見つかって罰金を科された。 この妊婦のパートナーは「逆行しただけの妊婦に事前通告なしに60ユーロの罰金を科して大もうけとは、なんて楽な商売だ」と皮肉たっぷりのコメントと罰金通知書の写真をツイッター(Twitter)に投稿した。 これに対しパリ地下鉄を運営するパリ交通公団(RATP)の広報担当者は3日、一方通行のサイ
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