「友達に、『先生が話していた、ときめくって感情が分からないんだよね』と話したら『それは人間じゃないよ』と言われて、すごくしんどかったです」(アセクシュアルの高校3年生) 「お母さんにカミングアウトしました。やっぱりずっと娘として育ててきたから、素直に受け入れきれない気持ちもあるなと感じているので、話し合っていく必要があるのかなと思っています」(トランスジェンダー男性の高校1年生)
米ポップ歌手デミ・ロヴァートさん。米ネバダ州ラスベガスで(2018年5月20日撮影、資料写真)。(c)LISA O'CONNOR / AFP 【5月20日 AFP】米ポップ歌手デミ・ロヴァート(Demi Lovato)さん(28)は19日、自身を男性と女性のどちらとも考えない「ノンバイナリー」であると公表し、自分を指す代名詞に「they」や「them」を使い始めることを明らかにした。 ロヴァートさんはツイッター(Twitter)で、「たくさんの癒やしと自分を見つめなおす努力」の結果、決断に至ったと説明。「これは、本当の自分を愛する人と共有できていない人たちのためにすること。皆には、自分に正直に生き続けてほしい。そして、私がたくさんの愛を送っていることを知ってほしい」と書き込んだ。 ロヴァートさんはこれまで、自身のうつ病や摂食障害、依存症などのメンタルヘルス問題についてオープンに話してきてお
▼高校生と中学生の男子を「さん」に変えたのは2016年、小学生は18年。就学前はもともと「ちゃん」で、全ての年代で男女の敬称が同じになった。言葉を換えれば、踏み絵を迫らなくなった。戸籍上の性別に違和感を抱く人が苦しさを共有してくれるようになっているのだから、メディアには応える義務がある ▼読売テレビが報道番組内の企画が不適切だったと謝罪した。店員から常連客の性別が分からないと相談を受け、胸を触り、保険証を撮影して「正真正銘の男」と報告した ▼正真正銘の男って何だ。私たちには分類し、分かった気になり、安心したい習性があるのだろう。しかし、性のあり方は限りなく多様で、多様なまま受け入れるのみ。内面に踏み込んで「判定」する権利も、もちろんない ▼常連客自身は取材を了承していた。とはいえ、放送すれば別の悩める当事者にも届き、傷つける。局側には想像力が欠けていた。コメンテーターが番組内で即座に人権問
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