──清水先生が、そもそもフェミニズムやクィアスタディーズを研究するにいたったきかっけを教えて下さい。 はじめは文学研究者としてシェイクスピアを研究していました。とくに90年代のシェイクスピア研究は、フェミニズムやクィア理論が活発な領域で、それが最初の入り口だと思います。 ──そこには何か、個人的な体験にもとづく問題意識のようなものがあったのでしょうか。 というよりも、純粋に、とくにシェイクスピアの芝居の中にある、演者と観客のあいだ、あるいは作品の中にある、見る/見られるの関係に魅了されました。そうした見る/見られるという視線の関係によって、自分の振る舞い方やあり方が少しずつ規定されたり変わったり、あるいは相手を欺いたりすることがある。そこにはどんな力関係が働いているのかを考えることが、すごく面白かったんです。 もちろん、演劇は観客が見てくれないと成立しないわけですが、シェイクスピアの時代の
2019.01.19 18:05 人々のトランスジェンダー嫌悪が少なくなれば、ジェンダー平等感覚の形成は進む ○1 ネット言説やネットアンケートでは分からないこと 現在、トランスジェンダーの人々(特にトランス女性(MtF))に対する嫌悪の表明が、インターネット空間で広がっています。 「フェミニスト」を名乗る人の中に、そうした表明を支持する人々が目立つ状況にもあります。 また、政界に復帰を目論む松浦大悟さんは、あたかもフェミニストの総意を仮託されたかのような発言をしました。フェミニストと(それは本来不可分であるはずの)差別の廃絶との間にくさびを打ち、ふたつを分断させようとしています。また、「法案を正しく読むこと」は、政治家の資質として決定的に重要な能力の1つであると思いますが、誤読の指摘にはほとんど応じていません(他者からの指摘は、ほとんどすべて「それは極論です」で済ませているか、アカウント
夏休み前の全校集会で体育館に整列した宮崎市立小戸小の児童。混合名簿を導入したが、整列は中学年が男女混合、高学年は男女別だった=2018年7月20日午前10時31分、塩月由香撮影 男女平等の観点から学級の出席名簿を男女の区別なく50音順に並べる「混合名簿」は、堺市が全市立小中学校で実施して今年で25年になる。大都市で広がった混合名簿は、九州・山口では自治体によって調査時期がまちまちだが、実施率にばらつきがみられる。昨年度まで公立小中学校の1割しか採用していなかった宮崎県では、母親たちの訴えを機に今年度は5割以上に急増した。ただ、長く慣例として続いた制度変更には困惑の声も漏れる。【塩月由香】 「これまで『男のくせに』『女のくせに』と言われたことはないですか」。今年4月6日、宮崎市立小戸(おど)小学校の始業式。山口邦子教諭(53)が問いかけると、数人が手を挙げた。山口教諭は「これから男女一緒の名
スウェーデンと聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか?IKEAやH&Mなどのグローバル企業、社会保障制度が充実している、ジェンダー間格差が他国と比べて小さいなどのポジティブな印象を持っている日本人が大半かもしれない。 だが、そんな「先進的で憧れの的」というイメージが強いスウェーデンで実際に生活すると、どんなことが見えてくるのか。また、スウェーデンなど北欧諸国は「北欧」というカテゴリーで一括りにして語られることが多いのも事実。これについてはどう考えたらいいのだろうか。 Be inspired!は今回、スウェーデンに住んだことのある若者6人にインタビューを実施。彼らにはスウェーデン事情に加え、日本がスウェーデンから学べることはあるのかを聞いてみた。本記事ではその回答の前編を紹介していく。 片波見 せるさ(学生、24歳) ーどれくらいスウェーデンに住んでいますか? 住み始めて今年で3年半になりま
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