車でトンネルの中を走っていたら、やたらとパッシングとクラクションを繰り返す軽自動車が後ろから猛スピードで近づいてきたので、なんかよく判らないけど煽られてるのかな?と思いつつ、トンネル抜けてしばらく走った先の赤信号で止まった際に、ルームミラー越しにドライバーの様子を見てみたら、両耳に白いイヤホンコードを突っ込んだ若者が、携帯電話を片手に眺めながら、ハンドルやダッシュボード等を手当たり次第に叩きつつ、車内狭しとノリノリで踊ってらっしゃる御様子で、一応念の為の確認として窓から身を乗り出して後ろを振り返り、何か自分に用でも有るのかとしばらく反応を伺ってみるも、音楽とケータイから注意を逸らさない若者は、自分の世界に没頭したまま、上機嫌時のクリス・タッカーの如き痙攣的な動きを繰り返すのみで、特に何か周囲の車に訴えたい事がある訳でも無いらしく、それを確認した瞬間ぼくは、よっしゃ、お前こそがホンマもんのノ