研究員 大谷 剛 古くて新しい問題である。経済学や教育社会学の世界などにおいても実は、この問いに対する明確な答えは未だ見出されていない。ただ、教育水準の高い者ほど収入が高くなることを説明する理論はある。ここでは、その代表例として人的資本理論とシグナリング理論を紹介したい。なお、高学歴者ほど高収入であるということは、あくまで一般論なのであり、例外も存在することはいうまでもない。 教育を受けると生産性が向上 人的資本理論に従うと、教育を受けた者はその分生産性が高くなる。それゆえ、所得も高くなる。具体例を挙げて説明するならば、高卒と大卒を比較すると後者は前者と比較して、より多くを学んでいる ( ことになっている ) 。さらには、大学で学んだことが仕事において役立つので、彼らの所得は高卒の者と比較して高くなるといえる。つまり、大学で法律を学んだとすれば、それが仕事に役立つために、彼らの働きぶりは高
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