元外交官で作家の佐藤優氏は2011年7月15日、ニコニコ生放送「憂国の哲学~この危機をどう乗り切るか~」で、今の日本には「ニヒリズム(虚無主義)が蔓延している」と語り、その危険性について説いた。 外交官時代、日露外交のキーマンだったとされる佐藤氏は、経験と知識を活かした多数の著作を持つ。その知見を求めた(新聞・テレビなどの)政治部記者が、佐藤氏のもとをよく訪れるという。番組の中で佐藤氏は、「今、僕は政治部記者に、ものすごく問題があると思う」と語った。佐藤氏によると、政治部記者は「次の総理は誰になったら日本が良くなると思うか」というアンケートをしてくるそうだ。佐藤氏は答えない代わりに「この危機は構造的な危機だ。誰が(総理に)なっても新鮮味があるのは2週間だ。その後、深刻な問題になる」と返す。すると、政治部記者は「佐藤さん、僕もそう思っているんですよ」と返答してくるという。佐藤氏は「これ、良く