海外発の観光ツアーで北朝鮮に入国した日本人男性(39)が現地で拘束され、大騒ぎになっている。安倍首相は日朝首脳会談の実施に意欲を見せているものの、北朝鮮はナシのつぶて。北京の大使館ルートなど、乏しいパイプを通じて情報収集に当たり、早期釈放を呼び掛けている。対北制裁の一環で渡航自粛が勧告されている中、男性は一体、何の目的で足を踏み入れたのか。 拘束されているのは、滋賀県出身の映像クリエーターA氏。過去にも北朝鮮に複数回入り、昨年は北東部に位置する経済特区の羅先を訪れたという。今回は8月上旬に北朝鮮入りし、出国が迫った10日昼ごろ、海軍造船所を擁する港湾都市として知られる西部の南浦で当局に拘束されたようだ。 「A氏は北朝鮮が欧州向けに展開する観光ツアーに参加して複数の都市を巡り、南浦で軍事施設を撮影した疑いを持たれ、スパイ容疑をかけられたとみられています。思想的には右寄りで保守的グループで活動