◇絶滅危惧の国特別天然記念物 外国産で技術研究/乗鞍岳で一時飼育 北アルプスなどの高山帯に生息し、個体数が減少している国の特別天然記念物「ライチョウ」。関係機関は「絶滅したトキやコウノトリのようになりかねない」と絶滅を防ぐため、飼育による増殖の取り組みを始めた。上野動物園(東京)などが外国産亜種での繁殖技術確立と日本産への応用を目指す他、信州大や環境省が北ア・乗鞍岳で現地産の一時飼育を試みる。関係者で組織するライチョウ会議(議長・中村浩志信大教授)が7月、松本市で開いた専門家会議の内容を基に、取り組みの現状を報告する。【武田博仁】 ニホンジカやニホンザルなど大型動物の高山帯侵入による植生の破壊や温暖化の影響で、ライチョウの生息環境は近年、急速に悪化している。信州大の調査で85年に生息地全域で約3000羽とされた個体数は、最近の調査では6割弱に減ったとみられている。 関係者は絶滅の危険性を憂
世界自然遺産に登録されている縄文杉などへの立ち入りを規制する条例案が鹿児島県屋久島町議会で否決された問題で、同町は9月議会への再提案を目指している。 反発を受けた1日420人の人数規制を盛り込むかについては「町民の意見を聞いた上で判断する」とし、検討を続けている。地元経済への悪影響を危惧する議会や経済界とどう折り合うのか。縄文杉を巡り、揺れる島を歩いた。 屋久島には年間約30万人が訪れ、縄文杉見学者は約9万人に上る。経済効果をもたらす一方、町、国は登山道周辺の自然破壊などを懸念する。420人規制を行った場合の経済損失は2億円超とされており、議会などは強く反発している。夏休みのある日、渦中の縄文杉を目指した。 午前6時。利用者が最も多い荒川登山口から入山。この日は規制案を上回る約500人が森に入った。縄文杉までの道のりは10・6キロ。うっすら霧が立ちこめる登山道の大半には幅60センチほどの木
世界自然遺産に登録されている縄文杉周辺などへの立ち入り規制条例案が鹿児島県屋久島町議会で否決されたことを巡り、再提案を目指す同町は、規制についての住民アンケートを始めた。 町は結果を住民の意向として活用したい考えだが、規制慎重派は「設問が誘導的で公平性に欠ける」などと反発しており、今後、混乱が再燃しそうだ。 条例案を巡っては、町議会が6月、「観光業者への影響が大きい」などとして全会一致で否決。一方、日高十七郎町長は早急に再提案する方針を示している。 アンケートは8日から町内の約6800世帯に配布し、回答期限は21日。設問では、縄文杉への登山道周辺の状況について「土壌の流出、裸地の拡大、木の根の露出が目立つ」などと説明。否決された縄文杉ルートの立ち入り制限を1日420人とする案への賛否を問うなどしている。 これに対し、屋久島観光協会ガイド部会長の満園茂さん(57)は「木道整備などで登山道周辺
鹿児島県屋久島町議会は21日の特別委員会で、世界自然遺産に登録されている縄文杉周辺などへの立ち入りを制限する町条例案について、「観光客減少などが懸念される」などとして否決した。 23日の本会議でも否決される見通し。 特別委では、縄文杉周辺への立ち入り制限が観光などに与える影響について質問が集中した。町は観光客が多い3~11月に1日420人に制限することを検討中だが、その場合、経済的損失は約2億3000万円になると説明した。 日高十七郎町長は「長期的視点で自然を守ることが必要」と理解を求めたが、「時期尚早」「人数などを慎重に検討すべき」など反対意見が相次ぎ、賛成者はゼロだった。日高町長は「制限人数などを議論し直し、条例案を再提案したい」と話した。
世界自然遺産・屋久島の自然を保護するため、鹿児島県屋久島町は14日、縄文杉などへの観光客を制限する条例案を町議会に提案した。23日の最終本会議で採決される予定だが、慎重論も強く、原案通り可決されるかは不透明。自然保護と観光行政をどう釣り合わせていけばいいのか、議論が注目されそうだ。 屋久島観光協会などによると、縄文杉を目指す登山客は年間約9万人。観光客の4割弱を占め、排せつ物の処理など自然環境への影響が懸念されてきた。繁忙期には1日約1200人の登山客が縄文杉を訪れている。 条例案は、縄文杉に至る大株歩道周辺の自然植生▽同島北西部の永田浜のウミガメ▽植生の垂直分布で知られる西部地域の生態系及び歴史的資源--の三つを「特に保護措置が必要な自然観光資源」として指定し、町長の事前承認のない人の立ち入りを原則禁止。承認手数料として1人400円を徴収する。 具体的には、縄文杉までの登山客を、3月1日
鹿児島県屋久島町は14日、屋久島の自然や生態系を保護するため、縄文杉などに立ち入る観光客の数を制限する条例案を町議会に提出した。23日に採決する。 条例案によると(1)縄文杉に向かう「大株歩道」周辺の森(2)同島北西部にある永田浜のウミガメ(3)西部地域の生態系と歴史的資源―を特に保護が必要な自然観光資源として指定。事前に町長の承認を受けた人だけ立ち入りを認める。手数料は1人400円。 町職員の指示に従わずにサルやシカといった野生動物に餌を与えるなどした場合、30万円以下の罰金を科する罰則も盛り込んだ。 条例が成立すれば、制限の時期や立ち入り人数について専門家を交えた協議会で検討する。縄文杉については3月1日から11月30日の間、1日420人に制限する案が有力という。 屋久島では1993年の世界遺産登録以降、観光客が急増。町によると、縄文杉には昨年度、約9万人が訪れ、1日に千人以上が集中す
岐阜県高山市の北アルプス・乗鞍岳(3026メートル)で、森林限界より上の高山帯にイノシシが入り込んでいることがわかった。 乗鞍岳の高山帯までイノシシが登るのは極めて珍しいといい、専門家は「貴重な高山植物が群生する乗鞍岳の花畑が掘り返されるとひとたまりもない。早急な対策が必要だ」と訴えている。 イノシシが入り込んでいた場所は、乗鞍スカイラインの終点・畳平(2702メートル)の南側約600メートルにある「消不(きえず)ヶ池」(2740メートル前後)付近。ライチョウの生息数調査をしていた男性が、同池付近で口から血を出して死んでいる性別不明の一体(体長1メートル前後)を見つけた。 イノシシはセリ科の植物の球根を好み、地面を掘り返して食べるため、高山帯に入り込むと貴重な高山植物が消滅する恐れがあるという。さらに、人に向かって突撃する習性があるため、観光客らに危険が及ぶ可能性もある。 自然環境の保全を
(01/02)【越年動画】アテナイのアクロポリス(アテネ) (12/31)【年末の御挨拶】良いお年をお迎えください (08/20)【インフォメーション】わがLinktree(リンクツリー) (04/24)【音源】有志が作成したらしい「れいわ新選組応援歌」 (01/01)賀正 (08/03)【プチ日記】マストドン(Mastodon)をせっせと更新中 (12/27)年末のごあいさつ「2019年もありがとうございました」 (07/21)本日は第25回参議院議員通常選挙の投票日である (12/27)当ブログの後継ブログのデザインを一新した (11/21)当ブログのサイドバーを手直しした (07/14)【お知らせ】当ブログの「後継ブログ」をせっせと更新しております (03/31)〔ひとりごと〕今年度も今日でおしまい (01/16)【お知らせ】当ブログの「後継ブログ」をせっせと更新しております (01
登山者の6割以上が携帯トイレの使用や紙の持ち帰りに否定的な考えを持っていることが22日、NPO法人「南アルプス研究会」(坂井昌平会長、事務局・伊那市)が南ア北部の登山者を対象に行った意識調査で分かった。同会は「登山者の環境保全意識は高まっているが、必ずしも行動とは一致していない」とみている。 環境省は来年度予算の特別枠で、携帯トイレを利用するスペースや回収箱の整備なども対象とする山岳トイレ整備補助事業の費用を要求している。国立公園課は「大規模施設の整備だけでなく、山域の特徴に応じたトイレの利用を促したい」とするが、登山者への定着に向けて課題もありそうだ。 調査は昨年7〜10月、仙丈ケ岳(3033メートル)の仙丈小屋や北沢峠の周辺で実施。計305人(男性204人、女性101人)から回答を得た。50代以上が約6割を占めている。 調査結果によると、携帯トイレに「抵抗感がある」「どちらかとい
小笠原・聟島に帰還した3歳のアホウドリ=山階鳥類研究所提供 国の特別天然記念物アホウドリのヒナを小笠原諸島・聟(むこ)島に移送する事業を進めている山階鳥類研究所は10日、聟島から巣立ったうちの1羽が初めて帰還したと発表した。今後、聟島に戻る個体が増えれば、アホウドリの新たな繁殖地をつくる計画が実現する可能性が出てきた。 今回見つかったのは、3歳の雄。足輪につけられた記号から、聟島育ちと確認された。火山噴火の危険がある伊豆諸島・鳥島から2008年2月、約350キロ離れた聟島にヘリコプターで運ばれた10羽のうちの1羽で、朝日新聞社も移送を支援した。巣立ちは同年5月。ヒナの移送事業は山階鳥類研究所が環境省などの支援を受けて行い、これまでに55羽を運んでいる。同研究所の尾崎清明・保全研究室長は「繁殖可能になるのは早くても5歳で、通常は7歳ごろ。まだ時間がかかるが、繁殖地の形成に向けて大きな関門
本エントリは、熊森協会によるドングリ運びを改めて批判するとともに、好意的で一面的な報道を行う毎日新聞ほかメディアの報道姿勢に疑問を投げかけるものです。 昨年秋から冬にかけて、テレビなどで「ツキノワグマの出没増加」が集中的に報道されました。そして、実践自然保護団体:日本熊森協会がその対策として実施したヘリコプターでの大規模な「ドングリ運び」も、飢えたクマへの食糧援助としてセンセーショナルに報道されました。 雪が降り、ドングリ運びも報道も落ち着いたと感じていた1月8日、毎日新聞から次のようなニュースが。全文を引用します。 餌不足のクマのため山にドングリをまこうと、群馬県高崎市の自然保護団体が昨秋、全国に協力を呼び掛けたところ、まききれないほどのドングリが集まった。クマが冬眠に入った今も寄せられており、大型の段ボール箱で計約300箱分、約3.5トンに達している。目覚めた時に少しでも餌の足しになる
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