奈良県にある日本最古の道「山の辺の道」には、太古のロマンを感じさせる史蹟や神社が多く点在しています。その雰囲気は、ほかのどの町にもない独特なもので、訪れた人間にしか分からない重みのある空気感を漂わせています。今回ご紹介する5か所は、その中でも特に強い個性を持った神社やスポットばかりです。日本の原点に立ち返る道の旅をご紹介していきます。 奈良県にある「山の辺の道」は史実に現れる日本最古の道で、奈良盆地の東側の山裾に沿って通っているため、「山の辺」の道と呼ばれています。コースは、石上神宮を起点として北と南に分かれており、南コースのほうが有名スポットも多く、歩きごたえがあります。 道の起点でもある石上神宮は、あの有名な物部(もののべ)氏の総氏神であり、大変に深い歴史があります。いまでも禁足地と呼ばれる霊域が存在しており、太古の信仰を今に伝えています。街中から歩いて20分ほどにもかかわらず、まず空