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エッセイに関するnonsectのブックマーク (27)

  • 有名税を払う/絶望ライン工 独身獄中記⑫ | ダ・ヴィンチWeb

    旧稿で述べた通り、私は過去最高額の所得税を納めることになるわけだが、これは喜ばしく、大変誇らしいことであると感じる。 今まで人に自慢できることと言えば、4年制大学を卒業したことくらいだったが、今後は「税金めっちゃ払ったマン」としてここ1年は自慢させてください。 あと余談だが私は柴犬と暮らしている。これも自慢させてほしい。いいだろハァン。 税金は前年度の収入に応じて増減するため、今年は高いが来年以降はわからぬ。 今がピークと考えれば、今後どんどん下がっていくであろう。それはそれでよいと感じる。 いやむしろ上がっていくかも。それもいいか。次の年も自慢できるな。 しかしここ最近、税理士の先生に相談しても解決しない申告な、いや深刻な税制があると聞く。 それはどうやら「有名税」といふやつだ── 私には生き恥を晒す地獄みてえな趣味があり、見世物小屋にも似た時代錯誤の映像をインターネット・サーヴィスを通

    有名税を払う/絶望ライン工 独身獄中記⑫ | ダ・ヴィンチWeb
    nonsect
    nonsect 2024/04/18
    内容に全然関係ないけど何処かで見た写真と思ったら山田奈緒子が住む(概念)アパートではないだろうか。
  • 清掃工場の思い出(前編)/絶望ライン工 独身獄中記⑯ | ダ・ヴィンチWeb

    〈まえがき〉 この文章はすべてフィクションであり、筆者が想像で書いたデタラメの内容です。 登場する施設や組織、団体は実在せず、地球によく似た天体やまるで人類であるかのように振舞う生命体も含めすべて虚構です。 人間は生まれながらにして皆平等で尊く、価値のつけられない素晴らしい存在であることは疑いようもありません。 以上を考慮の上、読み進んで頂ければ幸いです。 (独身獄中記 担当編集M) 人間の価値は皆平等だと教育されるが、人生を歩めば歩むほどそうではない場面に出くわす。 我々は口をそろえて平等たる正義を唱えるものの、大人は莫迦ではない、心の中では薄々気が付いている。 ヒトにはあきらかに優劣がある──容姿や家柄、人格や身体能力、社会的地位や資産。しかしそれを公の場で発信することは禁忌とされ、市民は一様に口を噤む。 この緘口令は年々厳しさを増し、例えば上記に「職業、人種、性差、国籍」など追記する

    清掃工場の思い出(前編)/絶望ライン工 独身獄中記⑯ | ダ・ヴィンチWeb
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    nonsect 2024/04/17
    「まえがき」で笑った。/ 過去のどん底だった時期の自分を「下」に置いて安心する、という感覚すごくわかるなぁ…。
  • 大麻、少年の性被害、男らしさの病(松本俊彦)[第12回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡

    依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。 薬物乱用防止教室の季節ヘイ、マコト、前回のお手紙をいただいてからずいぶんと長い時間が経ってしまいました。毎年、この夏休み期間、教員向け研修会のラッシュ、連日、国内各地に出向いて登

    大麻、少年の性被害、男らしさの病(松本俊彦)[第12回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡
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    nonsect 2023/11/29
    依存症治療専門精神科医さん「私に話せるのは、大麻の怖さではなく、「村のルール」を破った人を袋叩きにする、日本社会の怖さだけです。」…草(大麻だけに)
  • おじさん入門/絶望ライン工 独身獄中記① | ダ・ヴィンチWeb

    気が付けば40歳の独身中年男性である。 いつからそうだった? 思い出せない。 そもそもそんな未来を想像していなかった。 40代の中年になるという将来に対する準備が恐ろしいまでに不十分なまま、なんとなくその域に達する。 何も成し遂げなくとも人は勝手に40歳になるのだから堪える。準備くらいさせてくれ。 いや、準備する時間は大いにあった。ただ見なかったことにして、知らんぷりを続けた結果がこのザマである。 私はとある動画投稿サイトで恥ずかし気もなく顔や身分を晒し、つまるところ自分の人生を自虐的に、時に独りよがりのユーモアでコーティングした世の中への悪意をブレンドし、よくわからない日常的非日常動画を投稿している。 飽きっぽい私にしては珍しく、この悪趣味なイタズラは3年程続いているのだから不思議だ。 その中で私は、40歳の非正規独身中年を演じている。 演じているというか、ほぼそのまんまなんだけど。 し

    おじさん入門/絶望ライン工 独身獄中記① | ダ・ヴィンチWeb
  • 復讐するために子育てしてる

    40歳で子供ができた。 私にそっくりな顔のその子は、もう4歳になって幼稚園に通っている。 毎日楽しそうに友達と走り回っている。何がそんなに楽しいのか。 子育てをしていると、嫌でも昔の自分が思い返されてしまう。 幼稚園。なぜだろう、先生の声は私の耳には届いてこないことが多かった。 みんながわいわい遊びはじめても、私の世界はよく半径1mほどに縮まる。 足元への焦点はよく合った。 ひとり無表情で考えていたことは、「自分に子供ができたら、うん子と名づけていじめてやろう。」だった。 学校が嫌だった。 ひとりぼっちの休み時間は、早く終われと数を数えて、長すぎる地獄のような時間をやり過ごした。 学年が変わるたび、なんとか黒い内面を隠し「普通の子」に擬態して、周りに溶け込めないかと期待したが、いつも失敗した。 私の母親は明るく楽しい人だった。 平日は遅くまで仕事をしていたが、休みの日には色んなところへ連れ

    復讐するために子育てしてる
  • 自己肯定感の話 ①

    もうずいぶん昔のことです。 当時、すでに八十歳を超えていた母方の祖母とふたりきりで、ロンドンを旅したことがあります。 何故そんなことになったかというと、ある年のお正月、皆で祖母宅に集まったとき、私がイギリスで過ごした日々の思い出話を親戚たちに求められたのです。 それで問われるままにあれこれ語っていたら、祖母が「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしたい」と言い始め、それを聞いた伯父たちが、それなら資金を出すから私が連れていってはどうか、と言い出したのだったと思います。 高齢者というのはたいてい何かしら気難しいところがあるものですが、祖母も典型的な「プライドが高すぎるめんどくさい年寄り」であり、既にまあまあ認知症も進んでおり、扱いの大変さを知っている母や叔母は強く反対しました。 祖母が海外で体調を崩したりしたら大変、というのが反対の理由でしたが、今思えばむしろ、ひとりで

    自己肯定感の話 ①
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    nonsect 2022/11/14
    よい。長いのでちびちび読もう。
  • 推しに狂っているオタクからしか摂取できない栄養がある|カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~|カレー沢薫

    「今週末シン・エヴァ」を見に行くと言っていた夫だが、当日「仕事になった」と言って出て行ってしまい、今日も休みだったはずなのだが「仕事になった」と言って出て行った。 私の分まで社会の歯車として花びら大回転されているようで誇らしい限りである。

    推しに狂っているオタクからしか摂取できない栄養がある|カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~|カレー沢薫
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
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    nonsect 2020/06/15
    フルボッコでワロタwww…ワロタ…。
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第11回 なつかしさと、都合良さと」

    どういった会話の流れだったのか、酒場で「いま旅行するならどこがよい?」というような話題になって、私は「キューバだと思う」と即答した。親米政権から一転、1959年の革命からアメリカと国交断絶する流れがあって、アメリカ文化の受容という意味では半世紀以上、時間が止まっている部分がある。建物はコロニアル建築の昔のものがそのまま残っていて、1950年代の米国車が今も現役で街を走っている。年齢を重ねた人間の顔に皺(しわ)が刻まれるように、道路や建物や乗り物にも皺があって、首都ハバナに漂う「街の皺」は特別なものだと思った。 ……なんていう話を酔いも手伝って、滔々(とうとう)としゃべり続けた。 古くからある街なみが好きだ。高倉健が主演する『ならず者』(1964)には半世紀以上前の香港がこれでもかと写されていて、ストーリーとは全く関係のない外の風景ばかり見てしまう。主人公が最初の任務を遂行し、車で走り去る時

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第11回 なつかしさと、都合良さと」
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    nonsect 2018/10/03
    よい。「変わらないでいてほしい」というのは身勝手な愛かもしれないけども、変わることが判ってしまっているからこそ出てくる言葉でもある。愛やね、愛。/本20選楽しみ。
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第7回 中華冷や汁研究」

    酷暑が続くため「冷や汁」を家の定番メニューにしようと思い作り方を調べていたら、どうやら余った味噌汁を冷蔵庫で冷やしてご飯にぶっかければそれでOK、といった単純な話ではないらしい。 非常に手間がかかるのである。 何せいきなり「まず、味噌に焼き目を作る」なんて書いてある。 そして「皮と骨を取り除いたアジの干物をすりこぎで細かくして」なんて書いてある。 これは「簡単!チャーシューの作り方」みたいなレシピを見ていたら、最初に「お肉をタコ糸で縛る」と書いてあるような、目にした瞬間にズコーッとなるハードルの高さ。 まさに、作ってくれるなと言わんばかりのややこしさだ。 家庭料理は手間を省いてナンボ。時間との勝負である。 私はめんどくさくなって、味噌を使った冷や汁を2秒であきらめ、方針を転換し中華風冷や汁を作製する事に決めた。 というわけで、まずは最近新開地の路上でおじさんが手作りしている謎の紙粘土人形

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第7回 中華冷や汁研究」
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    nonsect 2018/08/01
    往年の平民新聞テイストで良いと思いました。
  • ロニー田中は見た!伝説が生まれる瞬間、新宿ロフトの暴威(BOØWY)初ライブ

    レディースの先輩からのメッセージ「5/11 ロフト 19時」 いわゆる “伝説” が生まれる瞬間に遭遇したことがある。 最初から鳴り物入りのトリッキーなタイプや、後に評価されるが初期は日の目を見なかったパターンなど色々ある中、今回の話は、たまたまそこに居合わせたことが希少な価値を持つパターンである。 私の通っていた都立高校は “自主性を重んじる” 校風のもと、私服で授業も選択制だった。これは学校を終え、ライブや映画に行くのに非常に好都合だった。当時、私の通学私服は基古着とデザイナーズブランド。これが他校のいわゆる不良の目に留まり呼び出しを受けた。 「あの南京錠付けてる女、駅で化粧して網タイツで帰って行くから裏番に違いない」 裏番というのは “裏の番長” の意味だ。レディース暴走族のリーダーが街中のメンバーを80人くらい引き連れ私を取り囲む。 私は「裏番なんかじゃない! 私はライブや映画

    ロニー田中は見た!伝説が生まれる瞬間、新宿ロフトの暴威(BOØWY)初ライブ
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第45回 おすしはリバーサイド」

    花見客は皆、楽しそうである。私は毎年彼らの横を歩きながら「なぜおれを呼ばないのか」「なぜおれを呼ばないのか」「なぜおれを呼ばないのか」と四十年の間、問い続けてきた。そのせいか4月には桜ではなくルサンチマンが満開となり、結局花見に一度も呼ばれないままこの年になってしまった。 しかし敵を攻略するためにはまず知る事からだと思い各所の花見現場を仔細に観察してみると、そこには日人の他にも様々な国の人たちが思い思いに輪になって桜の木の下で談笑している光景があって、これはなかなかおもしろいぞと思った。彼らは束の間やって来た観光客かも知れないし、勉強や労働のために滞在している人たちかもしれない。 私はもう毎年の花見風景を見ても感覚が麻痺して何とも思わなくなっているが、もし自分が外国からやって来た異文化の人間なら、特定の季節のほんの短い期間、特定の花咲く木の下に集って酒を飲むその国の習慣を目にすれば、絶対

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第45回 おすしはリバーサイド」
  • 神戸市:『ごろごろ、神戸2』タブロイド判を発行

    神戸市ホームページ上で、平成29年5月3日(水曜)から毎週水曜日に掲載しているエッセイ『ごろごろ、神戸2』を、タブロイド判として発行し、神戸市総合インフォメーションセンターなどで販売します。 このエッセイは子育てを主なテーマとしながら、神戸の各スポットを紹介する内容で、開始以来、読者から多数の好意的な感想が寄せられている人気コンテンツです。 このたび発行するタブロイド判は、「オシャレ」「モダン」といった神戸の典型的なイメージから意図的に差異化したデザインと、迫力のある大きな写真で神戸の新たな魅力を楽しめるほか、エッセイとしても堪能できる従来にない観光ガイドブックです。 1.『ごろごろ、神戸2』とは 神戸に移住してきた作者・平民金子氏が子供を乗せたベビーカーを”ごろごろ”と押しながら、神戸での生活や、神戸のさまざまな場所で考えたことを綴る全48回のエッセイ集。毎週水曜日に市ホームページに掲載

    神戸市:『ごろごろ、神戸2』タブロイド判を発行
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    nonsect 2018/03/29
    デザインが予想外すぎてワロタ。欲しい。
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第40回 摩耶山の思い出」

    運動習慣がなくなって久しい。せっかく山が身近にあるのだから元気に山登りしたいという欲求はあるのだが、しかしいつも駅やバスを降りた真横でケーブルカーが「どうぞどうぞ」と待っていては、それに乗ってしまうのが人間というもの。毎朝母親に起こしてもらっていると子供がいつまでも1人で起きられないように、運動に対する意識だけは高くても毎回ケーブルカーに助けられていては体力もつかない。そんな中、2月23日から3月9日までの15日間、なんと摩耶山のふもとから掬星台(きくせいだい)までをつなぐ摩耶ビューライン(ケーブルカーとロープウェー)が定期点検のために運休になっているという。これは母親にたとえると、なんでもやってくれるオカンがしばらく湯治に出かけたようなものである。このタイミングしかない。かあちゃんおれ、もう1人で起きられるよ。というわけでJR灘駅で降りて乗るのはご存知、坂バスである。 登山口までは駅から

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第40回 摩耶山の思い出」
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    nonsect 2018/02/28
    野生のイノシシを初めて見たときの興奮、ぐうわかる。ワイもめっちゃ興奮して生粋の神戸人にそのことを伝えると「あ、そう」と冷めた反応だったのは良い思い出。
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第31回 商店街や市場あれこれ(前編)」

    神戸の西っかわに塩屋という海と山に挟まれた小さな町があって、先月そこで行われた「しおさい」というお祭りのトークイベントに呼んでいただいた。テーマは「商店街や市場あれこれ」。同席した森アリさんは築100年を超える洋館旧グッゲンハイム邸の管理人としてだけでなく、生まれ育った地元塩屋の町や商店街に深く関わって様々な活動をしている方で、三宗匠さんは私が引っ越してくるきっかけとなった稲荷市場でイベントスペースsalon i'maを作り、町の再開発で移転を繰り返しながらも長年地域に関わり続けてこられた方。そんなお二人は私にとっては神戸の大先輩であると同時に、まったく違う立場の人間でもある。それは、いま二人を紹介する際にどちらにも「かかわり」という言葉を使ったが、私は昔から人との「かかわり」を可能な限り避けて生きることに苦心してきた人間だからだ。商店街や市場に対してもあくまでも客としての身分を忘れずつ

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第31回 商店街や市場あれこれ(前編)」
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    nonsect 2017/12/21
    おばあさんの返しにズッコケたけど納得もした。
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第28回 ありがとう、神戸マラソン」

    11月19日、日曜日。ようやくこの時がやって来た。「感謝と友情」をテーマに、「ありがとう」をキャッチフレーズにした、神戸市民なら誰もが待ち望むイベント『神戸マラソン2017』がついに開幕である。私たちごろごろ神戸取材班も前日から興奮気味で眠れず、つい調子にのって深夜4時までワインを飲んでいたら、あくる日は昼過ぎに目が覚めた。とりあえず腹に何か入れたいが現地の屋台で焼きそばでもべればいいやと三宮駅からスタート地点である神戸市役所の前まで歩く。すると現地に到着しても2万人が走るというわりには誰もおらず、警備員さんに聞くとすでに全員が出発した後とのことだ。スタート地点からの取材を計画していた私の目の前に広がるのはいつもの道路で、片付けられた柵だけが唯一、大会が少し前にここで行われた事を伝える手がかりとして残っている。 失意のまま三宮駅に戻ると神戸新聞と朝日新聞が号外を配っており、さらに知らない

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第28回 ありがとう、神戸マラソン」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第23回 「母親」を半分引き受ける」

    初めての立ち飲み屋デビューは確か生後3か月くらいの頃。以来私は抱っこしながらであれベビーカーに乗せながらであれ、ホルモン屋や串かつ屋、寿司屋に焼き肉屋、さまざまな「酒の飲める場所」に子供を連れて行っている。飲みに出かける回数自体は激減してしまったが、子供がいるからといって行動範囲が制限されてしまうのもシャクだなと思い、なるべくどこにでも子連れで行くようにしているのだ。もちろん混雑している時に行くのは他の酔客や私の子供、どちらのためにもならないので避けるが、さいわい近所には朝から開いている酒場がたくさんあるから、すいている時間帯を狙って店の前にベビーカーを横付けし一杯ひっかける。関西特有の気安さか、神戸では赤ちゃん連れで入れる店を探すのに困る事もなく、こんな所に連れてきて…などと言われた事は今まで一度もない。 というような話を先日、その日は灘区の水道筋にある串かつ屋「一燈園」に子供を連れて行

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第23回 「母親」を半分引き受ける」
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    nonsect 2017/10/18
    こういう考え方ができる人って素敵やと思う。実行できているのはもっと素敵。あと娘さんの後ろ姿いつもながらかわいい。
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第20回 須磨海岸でゴミを拾うこと」

    夏の間にすっかり世話になった須磨海岸も海水浴シーズンが過ぎれば人の出入りは少なくなり、代わりにと言ってはなんだが捨てられたり流れてきたりしたゴミや枯れ木が目立つようになった。昔の自分なら「だからどうしたの?」という風で、こういう場所に散らばるゴミもまた景観に味を添えてよし、なんて事を言っていたかもしれない。しかし今は、子供を遊ばせる時にゴミがあると危なくて困るな…出来るだけ危険なゴミはなくなってほしい…なんて思っているのだから、我ながら身勝手なものだ。 道端に置かれた飲み残しの缶や煙草の吸い殻、以前にはたいして気にもとめなかったものが、小さな子供を歩かせるにあたってはすべてが危険な障害物になってしまう。そんな中で日曜日にこの場所でゴミ拾いイベント(須磨海岸クリーンアップ作戦)が行われる事を知ってしまっては「そうですか。皆さんがんばってくださいね」と他人事のように見過ごすわけにもいかず、海岸

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第20回 須磨海岸でゴミを拾うこと」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第19回 あの日、あの時の動物園」

    ハーバーランドumieにある大垣書店で買い物をしていると、探していたと同じ棚に成田一徹『新・神戸の残り香』(神戸新聞総合出版センター)があって、それをなんとなく手にとってパラパラとめくってみれば普段から私がよく行く場所が多数切り絵作品として掲載されており、困った。こういう場合、普通に考えれば読んだ方が良いのだが、うかつに読まない方が幸せな場合もある。さてどうすべきか……などと考えた時にはすでに遅く、私はそこにある一点の切り絵と短い文章に吸い寄せられていた。これは立ち読みしている場合ではないと考えてレジへ。1階まで降りてにしむら珈琲店に入り、ふたたび58ページを開く。 『平和を映す父の温顔』 そう題されて描かれていたのは、第15回で私も書いた王子動物園のチンパンジー、ジョニーだ。 『新・神戸の残り香』の連載は2010年4月から2012年10月まで続いており、作者は連載の中で2011年の3月

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第19回 あの日、あの時の動物園」
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    nonsect 2017/09/20
    “朝起きてカーテンを開け、陽の光をあびる。それは疑いようもなくラッキーな事なのだ。”
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第18回 ライスカレーの夢」

    カレーといえば、ルーを自作したり、玉ねぎをあめ色になるまで炒めたり、野菜をたくさん入れて長時間煮込んだり、かくし味を入れたりと、これまでひと通りの工夫はしてきたが、最近は市販の箱入りルーを買って、箱の裏に書かれた調理法通りにしか作ってない。家で作るカレーに関して言うと、ひと手間かけて不味くなるわけではないが、総合的に見て労力に見合った効果は得られないと判断したからだ。材料も箱の裏に書かれている通り玉ねぎ、人参、ジャガイモという定番野菜と肉のみ。ほとんどのカレーはメーカーは違えど作り方は同じで、玉ねぎ、人参、ジャガイモ、肉を鍋で炒め、水を入れて煮込み、火を止めてルーを入れる。この完璧すぎる工程には工夫のしようもなく、料理する時間も40分ほどで済み、味もいつも同じ、高いレベルで安定する。ところがである。先日、いつものように私の作ったカレーべたが興奮気味にこう言った。 「今日のは味が違う、

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第18回 ライスカレーの夢」
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    nonsect 2017/09/13
    今回は全然神戸関係なくて草。すこ。