神戸市は、犯罪被害者支援条例を一部改正し、支援内容を拡充する。被害者家族の子どもたちへの教育支援制度を新たに設ける。市や支援団体によると、こういった「きょうだい支援」は全国初という。 市危機管理室 ... 記事全文を読む
大阪府池田市は23日、昨年6月に自殺した男性職員=当時(31)=について、職場で上司からパワーハラスメントを受けていたかどうかを調べる第三者委員会を設置すると発表した。条例案を3月1日開会の定例市議会に提案する。 市によると、職員は昨年6月29日に自宅で自殺。その後、遺族からの請求を受け、市は出退勤記録や人事評価シート、ストレスチェック結果などを開示した。今年1月になって、遺族が、職員の自殺は上司のパワハラが原因と主張し、第三者委の設置を求めたという。 条例案は開会日に採決される予定で、可決されれば2月中に初会合を開催する予定。第三者委は委員の人選が終わっており、弁護士3人で構成しているという。8月末までに倉田薫市長に報告書を提出する。
災害・医療現場で悲嘆や苦悩のケアに当たる宗教者の専門職「臨床宗教師」を養成している龍谷大大学院で平成29年度、新たに13人が研修を終えた。26年度に開講して以来、4年間の修了生は通算45人となった。 修了生らは昨年5〜12月、東日本大震災の被災地や緩和ケア病棟のあそかビハーラ病院(京都府城陽市)などで約150時間の実習を受け、相手の話に耳を傾ける「傾聴」や、異なる宗教間で協力する能力などを身につけてきた。 修了式が京都市下京区の大宮学舎で17日行われ、東北大大学院の谷山洋三准教授(臨床死生学)が、3月に始まる臨床宗教師の資格認定制度について講義。「布教を目的としないことを定めた倫理綱領を守ることが大切だ」と述べた。 東日本大震災の被災者との交流が最も印象に残ったという兵庫県尼崎市の浄土真宗本願寺派僧侶、天崎仁紹さん(24)は「悩みや苦しみを心で受け止める僧侶になりたい」。比叡山で修行中の天
神戸の高木さん、熊本地震で実家全壊「悲しみ共感、さらに」 喪失感からの回復をサポートする「グリーフ(悲嘆)ケア」に取り組むシスター、高木慶子(たかき・よしこ)さん(81)=神戸市灘区。1995年の阪神大震災では自身も被災し、傷付いた人々のそばに寄り添った。事件や事故、災害の被害者や遺族に会うため全国を飛び回っていたが、2016年4月、故郷・熊本が地震に襲われ、実家が全壊した。自身のルーツが消えていく恐ろしさを感じた高木さん。「被災者の中に一滴でも涙が残っている限り、心の支援は打ち切ることができない」と、今日も祈りをささげる。 グリーフケアとは、肉親や大事な人を亡くして悲しみや罪悪感に襲われる人らをサポートする試みで、1960年代に米国で始まった。
「あの頃は、PTSDという言葉も被害者支援の認識もなくて。疎外感を感じました」。東京の立教女学院短大で昨秋、美谷島(みやじま)邦子(70)が講演した。若い世代に「いのちの授業」として、事故からの歩みや安全への思いを話している。 1985(昭和60)年8月12日、夏休みでほぼ満席だった羽田発伊丹行き日航機が群馬県の御巣鷹(おすたか)の尾根に墜落し、520人が亡くなった。9歳の息子・健がそのなかにいた。 「お茶わんのなかにも涙がぼとぼと落ちて」 遺族らがたちあげた8・12連絡会の事務局長を引き受けた。怒濤(どとう)の日々。取材で健のことを聞かれて泣いてトイレに駆け込み、事務局長をやる以上は健のことは話さないと決めた。 ほかの遺族から「死にたい」と電話が入る。どうしていいかわからず、「いのちの電話」のボランティア研修を受けた。 喪の悲しみは封印する時代だった。アメリカで生と死をめぐる動きを学んだ
血圧を測りながら被災者の不安の声に耳を傾け、心身のケアにあたる災害支援ナースの岡崎さん=福岡県朝倉市で2017年7月16日、円谷美晶撮影 九州北部豪雨の被災地で避難生活が長引き、被災者の心のケアが課題となっている。被災のショックや疲労から不眠、食欲不振などを訴える人が目立ってきており、福岡、大分両県で医師や看護師らが巡回を強化している。今後、長期的にきめ細かいサポートができるかが問われそうだ。【円谷美晶、西嶋正法、田畠広景、青木絵美】 「この先、どこに住めばいいのかと考えると眠れない」。自宅が流され、福岡県朝倉市内の避難所に身を寄せる同市杷木林田の女性(80)はそう言って心身の不調を訴えた。心臓も患っており、週2回程度のリハビリも通えず、足も痛むという。
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