杉並区は6日、保育施設に入れない「待機児童」が今月1日時点でゼロになったと発表した。同区としては統計を取り始めた2001年以降、初めて。同区では13年に待機児童の多さに憤る母親らの活動で注目されたが、その後、保育施設の増設や保護者との調整を重ねて待機児童ゼロにこぎ着けた。 区によると、今春の保育施設の入所希望者は区内で4080人おり、区が昨年末~今年1月に入所可能な施設を決めた1次選考では1067人が落選した。その後、区は、入所希望の施設とは別の施設を含めて保護者と個別に調整。それでも3月20日時点で児童190人の入所先が決まらず、区は余裕のある認可外施設の利用を紹介するなどして待機児童がゼロになったという。 区は、待機児童数が13年に過去最多の285人に上るなど問題の深刻化を受けて、保育施設の拡充を積極的に進めた。用地を確保しづらい問題を解消するため、区有地の公園を活用するなどし、認可保
保育の情報サイト「ほいくらいふ」を展開するウェルクスは、都内に在籍する高校1・2年生284名を対象に「保育業界の課題に関するアンケート調査」を実施、23日、その結果を公表した。 それによると、約95%が「待機児童」について聞いたことがあり知っていると回答。最も多かった回答は「少しは知っている」54.7%、次いで「聞いたことはあるがあまり知らない」27.2%という結果となった。 保育士不足について「全国で必要な保育士が6万9000人不足していることを知っていますか」と訊ねたところ、全体の90.6%の学生が知っていた。また、保育士の業務負担について「保育士の半数が毎日残業していることを知っていますか」という質問では、76.2%の学生が認知していた。 保育士の業務負担を解決するために高校生ができると思うことは、「子どもと遊ぶ」「遠足・運動会などの行事の手伝い」がどちらも5割以上に上り、専門的な知
保育士の業務をサポートする保育補助者を育成する動きが官民で広がってきた。認可保育所や臨時託児室を運営するパソナフォスターは12日、主婦らを対象に保育スキルを習得する場を開設。東京都などでも保育補助者の養成が進む。保育士は慢性的に不足しているため、保育士資格が不要な保育補助者の育成にも力を入れることで、保育現場の繁忙感の軽減につなげる。パソナフォスターは12日、東京・大手町のパソナグループ本部内
保育士の不足が大きな問題となっている中で、「保育士はなぜ辞めてしまうのか」、「どうすれば保育士の離職を防げるのか」は注目の的だ。 そんな中、今年3月に保育士を辞めた方から、私に連絡が寄せられた。私の記事を読んでSNSからメールをくれたのだが、保育士が辞めてしまう実情について訴えたいという。 8月は、保育士大量離職の危険が蓄積する 私も年間に数百件の保育士の労働相談に関わり、様々な問題を指摘してきたが、やはり「生の声」には圧倒的な臨場感がある。 先日「保育園落ちた、日本死ね」で、保育園利用者の「生の声」が社会を動かしたように、当事者の「生の声」には社会を動かす力があると思う。 そこで、今回はいただいたメールをほぼ、そのまま紹介し、それを元にこの問題を考えたいと思う(本人の掲載許可を得た上で、わかりにくい箇所などは聞き取って修正した)。 今年の3月まで関東地方の保育園で保育士をしていましたが、
障害児を育てる親が自ら、障害児を預かる施設を立ち上げるケースが相次いでいる。重症心身障害児や、日常的に医療的ケアが必要な「医療的ケア児」向けの施設は全国で大幅に不足。「なければつくればいい」という発想だが、行政にも対応を促す取り組みとなっている。 2児の母で看護師、施設を開所 茨城県ひたちなか市のビルにある多機能型重症児デイサービス「kokoro」。医療的ケアが必要な子どもたちがスタッフとプラスチック製ボールが入ったプールで遊んでいた。 施設を運営する社団法人の代表理事を務める紺野昌代さん(39)は、長女の蘭愛(れな)さん(13)と次男の愛聖(まなと)くん(10)が原因不明の難病で寝たきり。胃ろうから栄養を取り、夜間は人工呼吸器が必要だ。 県内には子どもたちを預けられる施設が少なく、あってもベッドに寝かせきりになることも。子どもたちを義母に預けて小児専門の病院で看護師として働いてきたが、預
約40年間空き家となっていた古民家を改修した交野市の「私市保育園」(同市私市)が地元の話題を集めている。4月に開園。古民家を残したいという地元の意向などを反映し、外観にはほとんど手を加えていない。民家の外観は保育園としてはユニークで、周辺住民との交流の場ともなっている。 「地元の人たちも園児たちとの交流を楽しみにしているんですよ」 同園を運営する「一般社団法人 わくわくCOM 天野が原保育園」の加藤かおり理事長はそう語る。園の周辺を散歩するお年寄りたちも、園児たちに声をかけており、地元の新鮮な野菜などを園に提供する住民もいるという。 同社団法人は市内で別の保育園を運営していたが、加藤さんは、昭和40年代に建てられた空き家の木造古民家に注目。コンクリートの建物ではなく、園児らが遊べる中庭があり、木々や植栽に囲まれたこの古民家で保育活動を実践しようと考えた。 所有者に相談したところ、「建物をそ
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