日本語が不自由なベトナム国籍の親子を支援しようと、堺市はベトナム語を併記した乳幼児健診の問診票や案内通知を作成した。問診票は日本語が分かれば20分程度で書けるが、1時間以上かかるベトナム人の親も多く、9種類の書類に併記し、21日から使い始めた。 市の国籍別人口は2月末現在、中国人が4650人で最多。ベトナム人は1223人で3番目に多い。昨年10月末でベトナムの4歳未満の子どもは44人だった。 南区を管轄する南保健センターが、ベトナム国籍の親に母子健康手帳を発行することが増えたことなどから企画。NPO法人に依頼し、4カ月~3歳児の問診票などを翻訳した。問診票は本来自宅で書いてきてもらうが、日本語が読めず、センターで保健師と辞書などを使って作成する親も多いという。 事業費は約20万円。府内では八尾市が同様のものをすでに作っている。(村上潤治)