死亡した住民が生存しているように装って生活保護費をだまし取ったとして、警視庁は4日、東京都北区生活福祉課元職員の小林昇容疑者(46)=さいたま市岩槻区本町2丁目=を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 王子署によると、逮捕容疑は区のケースワーカーだった昨年4~10月、死亡した男性受給者3人との虚偽の面接カードを区の給付担当者に提出し、十数回にわたり生活保護費計約220万円を詐取したというもの。 区によると、小林容疑者はこの3人を含めて、2010年5月~今年3月に死亡、転出した受給者12人の生活保護費計約6500万円を同様の手口で詐取したと認めている。区は面接カードの保存期限が1年間のため、裏付けができた3人分について6月に小林容疑者を刑事告訴し、懲戒免職処分としていた。