「病気は人生を変えてしまう。自分だけでなく家族の生活さえも。本当に恐ろしいものだ」 これは、コラムニスト・神足裕司さんの最新刊『コータリンは要介護5 車椅子の上から見た365日』(朝日新聞出版)にある一文です。 神足さんは2011年9月にくも膜下出血で倒れ、2度にわたる大手術の末、奇跡の生還を果たします。左半身麻痺、高次脳機能障害を患う身となりましたが、リハビリを続け、コラムニストとして復活。現在も絶賛執筆活動中です。 本書は朝日新聞に連載中(毎週日曜朝刊)のコラムをまとめたもので、最新福祉機器の紹介やリハビリのこと、常に寄り添い続ける家族との日常、周囲への感謝の思いが綴られています。 神足さんの病気によって、確かに一家の生活は変わったのでしょう。でも、本書を読んでいても、「介護」という言葉からイメージされがちな先の見えない絶望感はみじんも感じません。妻の明子さんをはじめ、家族みなが明るく
判断力があるうちに最期の希望を書面で残す「リビング・ウィル」をテーマにした自主映画「尊く厳かな死」が15日から、東京・新宿のミニシアター「K’s cinema」で上映される。延命措置をめぐる家族の葛藤が描かれた脚本は、監督の中川駿さん(30)の実体験に基づいている。中川さんは、「延命措置の判断を迫られる家族の心情を疑似体験してもらい、死について考えるきっかけにしてほしい」と話す。【敦賀陽平】 2012年の暮れの出来事だった。三重県に住む中川さんの祖父が、電車に乗ろうとしている途中で突然倒れ、救急車で病院へ搬送後、しばらくして脳死状態となった。 祖父は普段から、回復の見込みがない場合の延命措置を希望しない...
大阪府内33市で最も高齢化の進む河内長野市は、全職員643人を認知症の高齢者らを支援する「認知症サポーター」として養成する取り組みを進めている。高齢者にとって住みやすいまちを目指すことが狙いで、担当者は「来年3月末までには全職員をサポーターに」と目標を語る。 「認知症サポーター制度」は厚生労働省が中心となり、平成17年に導入された。資格と異なり試験はないが、認知症の原因や症状、日常生活での患者への対応方法などについて1時間半程度の講義を受ける必要がある。 講義では「認知症の人に話しかけるときは、後ろからそっと」などのポイントや、相手の失敗に対しては否定や説得をしないという「プラス」の関わり方をすることで症状悪化を防ぐ-といった知識を学ぶ。具体的効果として、サポーターとなることで、認知症が原因で徘徊(はいかい)している高齢者を早期に発見し、列車を含む各種交通事故から守ることも期待できるという
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