「病気は人生を変えてしまう。自分だけでなく家族の生活さえも。本当に恐ろしいものだ」 これは、コラムニスト・神足裕司さんの最新刊『コータリンは要介護5 車椅子の上から見た365日』(朝日新聞出版)にある一文です。 神足さんは2011年9月にくも膜下出血で倒れ、2度にわたる大手術の末、奇跡の生還を果たします。左半身麻痺、高次脳機能障害を患う身となりましたが、リハビリを続け、コラムニストとして復活。現在も絶賛執筆活動中です。 本書は朝日新聞に連載中(毎週日曜朝刊)のコラムをまとめたもので、最新福祉機器の紹介やリハビリのこと、常に寄り添い続ける家族との日常、周囲への感謝の思いが綴られています。 神足さんの病気によって、確かに一家の生活は変わったのでしょう。でも、本書を読んでいても、「介護」という言葉からイメージされがちな先の見えない絶望感はみじんも感じません。妻の明子さんをはじめ、家族みなが明るく
「♪オレだオレオレ 息子じゃないか」 そんな歌詞で始まるのは、特殊詐欺の被害を防ぐために考案された「高知振り込まないーの音頭」だ。高知署塚ノ原駐在所(高知市)の島田幹広巡査部長(51)が考案した。ただ歌声は人間のものではなく、音声合成ソフト「ボーカロイド」だ。なぜボーカロイドで特殊詐欺の被害防止を呼びかけるユニークな音頭を作ったのだろうか? そこには、島田巡査部長の思いが込められていた。【松原由佳】
判断力があるうちに最期の希望を書面で残す「リビング・ウィル」をテーマにした自主映画「尊く厳かな死」が15日から、東京・新宿のミニシアター「K’s cinema」で上映される。延命措置をめぐる家族の葛藤が描かれた脚本は、監督の中川駿さん(30)の実体験に基づいている。中川さんは、「延命措置の判断を迫られる家族の心情を疑似体験してもらい、死について考えるきっかけにしてほしい」と話す。【敦賀陽平】 2012年の暮れの出来事だった。三重県に住む中川さんの祖父が、電車に乗ろうとしている途中で突然倒れ、救急車で病院へ搬送後、しばらくして脳死状態となった。 祖父は普段から、回復の見込みがない場合の延命措置を希望しない...
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