ANAホールディングス(HD)はバリアフリー対策として2019年度までに50億円規模を投資する。車いすの顧客が利用しやすいよう空港の設備を改善するほか、目の見えない人でもウェブサイトなどを通じて航空券の予約や解約がしやすいシステムを構築する。20年の東京五輪・パラリンピックをきっかけに、将来の少子高齢化に向けた体制整備を急ぐ。空港の受付やラウンジで車いすの顧客と同じ目線になる通常より高さが低い
ANAホールディングス(HD)はバリアフリー対策として2019年度までに50億円規模を投資する。車いすの顧客が利用しやすいよう空港の設備を改善するほか、目の見えない人でもウェブサイトなどを通じて航空券の予約や解約がしやすいシステムを構築する。20年の東京五輪・パラリンピックをきっかけに、将来の少子高齢化に向けた体制整備を急ぐ。空港の受付やラウンジで車いすの顧客と同じ目線になる通常より高さが低い
ヤマハと大阪市交通局は3月1日、大阪市営地下鉄の駅構内において、ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化システムである「おもてなしガイド」を利用する多言語案内サービスの実証実験を開始した。 実証実験のイメージ 同実験におけるサービスの名称は「『おもてなしガイド』対応アナウンス放送」。地下鉄の運行見合わせ時の案内やマナー啓発などの音声放送を多言語化するとともに、利用客のスマートフォンなどに放送内容を多言語に翻訳した文字として表示し、訪日外国人や音声を聞きづらい利用客などへの情報提供の充実を目指す。 実施駅は、御堂筋線の梅田駅、御堂筋線・千日前線のなんば駅、御堂筋線の天王寺駅の3駅。音声放送の実験では、駅係員がタブレットに登録済みの文章を状況に応じて選択し、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語による、運行案内やマナー啓発といった音声案内放送を実施する。 文字表示では、おもてなしガイドアプリを
清水建設と日本IBM、三井不動産は26日、スマートフォンを利用した音声ナビゲーション(道案内)の実証実験を、東京・日本橋の商業施設「コレド室町」と周辺地下道で2月8日から行うと発表した。健常者と視覚障害者、車いす利用者にそれぞれ適した経路を日本語と英語で案内する。 清水建設と日本IBMの技術を組み合わせ、施設の天井に5〜10メートル間隔でビーコン(無線標識)224個を設置。専用アプリを入れたスマホで位置を認識し、案内する仕組み。行きたい場所をスマホに伝えると、経路を音声で案内する。 健常者の場合は最短経路を、車いすの利用者には段差が少ない経路を選び、視覚障害者には目的地までの距離などをきめ細かく案内し、利用者に応じた対応ができるという。2020年の東京五輪・パラリンピックを視野に、普及を目指す。
パナソニックは、スマートフォンに行き先を読み取らせるだけで、一定のエリア内を操作不要で移動できる自動運転機能を持つ電動車いすシステムを、平成30年4月にも発売する方針を固めた。同社によると、車いすの自動運転化は世界初という。空港や駅、大型施設などに導入し、高齢者や障害者をはじめ、訪日外国人らも安全・確実に移動できる仕組みを構築できる。32年の東京五輪を機に全国へ普及させていく方針だ。 電動車いすメーカー「ウィル」(横浜市鶴見区)と共同で27年ごろから開発してきた。専用アプリをスマホに導入し、エリア内の看板や地図にかざせば、目的地などの情報を読み取って自動走行する仕組みだ。 混雑する場所で人や障害物にぶつからずに進めるよう、高性能センサーによる「衝突回避システム」を搭載する。障害物の動きを予測する人工知能(AI)の採用や、車いすの位置を遠隔で確認できる見守りサービスの導入も検討する。
福岡市は、市内の観光案内所やホテルで、インターネットを利用した医療通訳サービスの試験提供を始めた。訪日外国人の受け入れ環境向上が狙い。各施設での利用状況などを踏まえ、本格導入を検討する。 外国人観光客の増加に伴い、福岡市内の宿泊・商業施設などは、体調不良などを訴える外国人への対応が必要となる機会が増えている。同市・天神の市観光案内所では、遠隔通訳サービスを利用していたが、医療用語や体の微妙な症状を正確にやり取りするのは難しく、適切な対応ができないケースがあったという。 新たなサービスを手がけるのは、訪日外国人向けの医療通訳を専門に行う大阪市のベンチャー企業「日本医療通訳サービス」。同社が提供するタブレット端末を介して、遠隔地にいる医療通訳士が、訪日外国人と日本人スタッフの言葉を訳し、それぞれに伝える。日本人スタッフは相手の求めを正確に把握し、最適な対処法を考えることができる。 医療通訳は、
はじめまして、サイボウズ株式会社の小林です。現在、プログラマーとしてWebサービスkintoneの開発を行う傍らで、社内外に向けて「Webアクセシビリティ」に関する啓発活動を行っています。 みなさんは、Webアクセシビリティという言葉を聞いたことはありますか? Webアクセシビリティとは、Webを利用するすべての人が、年齢や身体的制約、利用環境等に関係なく、Webコンテンツを利用できることを表す言葉です。製品・サービス等の種類を問わず、先述のような条件にかかわらず誰でも差し支えなく利用できる度合いを示す「アクセシビリティ」の一翼を担うものです。 抽象的な説明なのでイメージがつきにくいかもしれませんね。まずは皆さんが普段使っているスマホやPCに組み込まれた、「アクセシビリティ」の機能の例を見てみましょう。 身近にあるアクセシビリティへの取り組み iPhoneには「アクセシビリティ」という設定
検索アプリのイメージ画面。中央が現在地で、エスカレーターや多機能トイレの位置が表示される。点線は目的地への経路=国土交通省提供 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、国土交通省は競技会場の最寄り駅から会場への移動経路を検索できるスマートフォン用アプリづくりに乗り出す。エレベーターや多機能トイレといった「バリアフリー情報」を反映させるのが特徴で、屋内でもカーナビのように現在地を表示しながら誘導する。訪日外国人や障害者に便利なツールになりそうだ。【内橋寿明】
これまで、おもてなしガイドはアナウンスなどの聴覚的な情報を多数の業界各社と協力して多言語化・文字化してきた。一方、QR Translatorは多数の自治体の看板や民間企業の製品パッケージなどの視覚的な情報を多言語化している。 両者が提携することで、それぞれが得意とする領域を補完した展開を可能とし、言語や聴力の壁を越えて、多様な情報を伝達できる統一的なソリューションの構築を進めていくとしている。 取り組みの第1弾として、おもてなしガイドのアプリから対応するQRコードを読み取ると、印刷物や看板などの内容を多言語の文字で表示できる機能を追加する。また、今後はおもてなしガイドの多言語コンテンツとの連携や管理を容易にできるような仕組みの構築を検討している。 ヤマハでは今回の連携を皮切りに、おもてなしガイドと多様なサービスやアプリケーションとの連携を図り、利便性の高いシステムを構築していくことで「音の
外国人観光客の増加に伴い、日本のトイレも多言語対応へのニーズが急速に進んでいる。昨今の観光地の個室トイレでは、店舗や施設、近隣のインフォメーションを流すようにしているところもあるという。 そうしたなか、総合ビルメンテナンスと後付けタイプの環境ソリューションを提供するサンビルは、15日まで東京ビッグサイトで開催された「第7回省エネ・節電EXPO」に出展し、防災面でも役立つトイレ内音声情報案内装置「ポッチ」のデモ展示を行った。 「ポッチ」は、スペースの広い多目的トイレで視覚障がい者用に、音声案内で個室内の様子をガイドする装置。入室を感知すると、自動で音声案内を開始し、ボタンを押すと案内を繰り返すことができる。 従来のポッチは、1パターンしかガイドを録音できなかったが、今回展示された「ポッチUD-W」は外国語を3か国まで登録可能で、増加する外国人観光客にも対応。 日本のトイレは他国にないほど清潔
全日空(NH)は6月1日、聴覚障がい者や外国人旅行者などとのコミニケーションの支援ツールとして、タブレット端末を活用した「ANA コミュニケーション支援ボード」を導入する。NHはこれまで、耳や言葉が不自由な顧客と円滑にコミュニケーションを取るために、紙のコミュニケーション支援ボードなどを活用してきた。しかし、紙のボードでは活用できる場が限られていることなどから、タブレット端末の利用を決定。さらなるサービスの質の向上をはかる。 支援ボードは、NHの全客室乗務員とグランドスタッフが使用。すべての表示に音声発話機能を付加したほか、ピクトグラムも活用する。言語は日本語のほか、英語、中国語簡体字・繁体字、韓国語、ドイツ語、タイ語などの17言語に対応。まずは日本語、英語、中国語簡体字、韓国語で提供を開始し、9月に残りの13言語を追加する予定という。
「ポッチUD−W」を開発したレハ・ヴィジョンの一二三吉勝社長。手前左側が音声情報装置、右側が言語選択ボックス=石川県能美市で、金志尚撮影 石川県能美市の「レハ・ヴィジョン」が開発 視覚障害者向けの福祉機器を製造する石川県能美市の「レハ・ヴィジョン」が、多目的トイレ用の多言語音声案内システムを開発した。従来の視覚障害者に加え、障害の有無を問わず外国人観光客にも安心してトイレを使ってもらえるよう鍵のかけ方や流水ボタンの位置などを英、中、韓の3カ国語で案内する機能を備えた。2020年東京五輪などで訪日外国人のさらなる増加が見込まれる中、集客施設などでの設置を呼びかけている。 開発した製品は「ポッチUD−W」。トイレ入り口近くに設置する「言語選択ボックス」と、便座そばに備え付ける「音声情報装置」の2種類の機器を1セットで使う。
三菱電機は2月9日、音声認識表示技術「しゃべり描き UI(ユーザーインターフェース)」 を開発したと発表した。 専門領域の異なる同社のデザイナー8名による自主研究プロジェクトで開発。多言語音声認識機能、お絵描き機能、多言語翻訳機能、背景画像表示機能、カメラ機能、 手書き文字認識機能、対面二画面表示機能などを組み合わせ、指でなぞった軌跡に話した言葉を表示するというもので、手話や外国語ができない人でも、聴覚障がい者や外国人とコミュニケーションが取れるという。 「耳が聞こえない」「言語が異なる」というコミュニケーションの壁をインターフェースデザインの力で乗り越えることを目標に開発を進めたという。「しゃべり描き UI」に、お絵描きや多言語翻訳機能などを組み合わせた「しゃべり描きアプリ」がAndroid向けに提供される予定。 提供開始時期などの詳細は現時点で未定となるが、2016年度中に実証実験を実
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く