「我が国十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の外に、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」。精神疾患がある人を自宅に閉じ込める「座敷牢」の実態を100年前に調べ、「二重の不幸」だとして解決に尽力した精神科医・呉秀三(1865~1932年)の生涯を描くドキュメンタリー映画が完成した。2日から東京で公開。映画のタイトルは「夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年」。大阪府や兵
昭和20年代に撮影された群馬県草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」全景写真のパネルが完成し、園内の重監房資料館で公開されている。かつて懲罰に使われた監禁施設「重監房」(特別病室)と居住地区の位置関係が分かり、当時の暮らしぶりの一端を知る貴重な資料になりそうだ。 設置されたパネルは縦1・2メートル、横3・6メートル。昨年、入所者自治会で発見された写真3枚をつなぎ合わせて合成し、一つのパネルにした。重監房をはじめ、一定期間しか存在しなかった建物も写っており、1950(昭和25)年前後に撮影されたと思われる。 3枚の写真のうち、重監房が写った写真は昨年5月、他の2枚は11月に発見され、3枚を横に並べると、それぞれの端の部分に撮影されたものが一致。同資料館は同一人物が同時期に撮影した写真と断定した。 後で見つかった2枚は、52年に作成された楽泉園開園20周年誌に掲載された写真と同じものだった
判断力があるうちに最期の希望を書面で残す「リビング・ウィル」をテーマにした自主映画「尊く厳かな死」が15日から、東京・新宿のミニシアター「K’s cinema」で上映される。延命措置をめぐる家族の葛藤が描かれた脚本は、監督の中川駿さん(30)の実体験に基づいている。中川さんは、「延命措置の判断を迫られる家族の心情を疑似体験してもらい、死について考えるきっかけにしてほしい」と話す。【敦賀陽平】 2012年の暮れの出来事だった。三重県に住む中川さんの祖父が、電車に乗ろうとしている途中で突然倒れ、救急車で病院へ搬送後、しばらくして脳死状態となった。 祖父は普段から、回復の見込みがない場合の延命措置を希望しない...
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