「ホスピスという響きは死のイメージが強いから、『こどもホスピス』という名称はやめた方が良いのではないかということを何度か言われました。でも、ホスピスの語源は巡礼者が疲れから回復する場所。子どもとその親にとって『第二の家』のように安らげる楽しい場所をつくり、イメージを変えていこうと思いました」(NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト代表理事、田川尚登さん) ◇ コラム「がん 当事者のことばから」26歳でがんになり、2度の再発も経験した朝日新聞記者の上野創(46)のコラム「当事者のことばから」。これまでに出会った、様々な患者やその家族らの言葉を紹介してつづります。 約3カ月前の2月11日、横浜で「第1回、全国こどもホスピスサミット」が開かれました。(記事はこちら https://www.asahi.com/articles/ASL2D2DB7L2DUBQU001.html)。医療者を
仏ボルドー・メリニャックの物資配送施設で医薬品の準備に当たる国境なき医師団(MSF)職員(2010年1月13日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / PIERRE ANDRIEU 【2月15日 AFP】仏パリを拠点とする国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は14日、性的嫌がらせや性的虐待を理由に職員19人を昨年解雇していたことを明らかにした。 MSFの声明によると、同団体に昨年届いた苦情・警告146件のうち40件が性的嫌がらせまたは性的暴行の訴えだった。同団体はこのうち24件について措置を取り、職員19人を解雇した。 MSFは世界中に4万人の人員を擁する世界最大規模の援助団体で、特に紛争地帯における医療活動で知られる。 国際援助団体をめぐっては現在、英国際NGO「オックスファム(Oxfam)」の職員が2010年のハイチ大地震後に同国で買春をしていたとの疑惑をめぐり、同団体が
堺市は3月1日から、病気やけがをして通園・通学できず、保護者が仕事の都合などで家庭での保育が困難な場合に、訪問スタッフが自宅などで保育をしてくれる「訪問型病児保育」を始める。NPO法人ゆりかごネットワークに堺市訪問型病児保育センター事務局(堺区新町)の運営を委託して実施する。年間600件の利用を見込む。開設時20人態勢の訪問スタッフ数は、来年度中に少なくとも60人態勢に増強して対応する。 堺市子ども育成課によると、対象は生後6カ月~小学6年。市在住で子どもを育てている人が事前に講習を受け会員登録する必要がある。訪問スタッフは自宅での保育や市内に5カ所ある病児保育施設への送迎もする。保育園からの迎えの呼び出しやかかりつけ医への送迎にも対応するが、代理受診はできない。
子どもの食物アレルギーや介護食、ベジタリアン……。さまざまな理由から、「外食」が旅行やお出かけのハードルになっている人たちがいる。一部に切実なニーズがある食の要望に応えてくれる飲食店情報を共有しようという検索サイトができた。運営するNPOは「関係団体や飲食店側に情報提供を呼びかけ、サイトを充実させていきたい」と話している。 サイトの名前は「レアめし」(http://www.raremeshi.com/)。希少な外食情報という意味を込めた。NPO法人「Check」(東京都)が5月にオープンした。 Checkは、高齢者や障害者、子育て家族らの外出を後押しするため、多機能トイレの場所を検索できるウェブサイト「Check A Toilet」(http://www.checkatoilet.com/)を10年ほど前から運営してきた。企業や大学のボランティアと連携した「トイレチェック」活動を続け、登録
幼い子どもを残してフリーキャスターの小林麻央さんが他界した。子育てをしていてがんと初めて診断される人は年間5万6千人との推計もある。がんで親を亡くす子どもが多い中、がん遺児をサポートする取り組みが始まっている。 がんで親を亡くした子どもの心をケアするNPO法人「AIMS(エイムス)」(東京都)の前身は、胃がんで亡くなった元NHKアナウンサーの小林真理子さん(享年43)が生前の2011年に立ち上げた。 当時、真理子さんの娘は6歳。「自分の死後、まだ十分に思いを周囲に伝えられない娘の心のケアをどうしたらいいのか、小林さんは悩んでいました」。相談に乗っていたカウンセラーで明治学院大名誉教授の井上孝代さん(72)は振り返る。 米などに比べ日本では親を亡くした子どものケアは進んでいないとされる。そんな実情を闘病中に知った真理子さん。AIMS立ち上げの翌月、「この世を無念にも去らざるを得ないパパやママ
水泳教室で知的障害のある大阪市の男性(当時24)が死亡したのは熱中症の予防措置をとっていなかったからだとして、両親が、運営したNPO法人とコーチに計約5500万円を求めた訴訟の判決が23日、大阪地裁(山地修裁判長)であった。判決は訴えの一部を認め、法人側に計770万円の支払いを命じた。 男性は2013年8月、大阪府東大阪市内の屋内プールで障害者向けの水泳教室に参加。練習中に意識を失ってけいれん状態となり病院に運ばれ、その日に死亡した。医師の解剖で死因は長時間のてんかん発作とされたが、両親は訴訟で「法人側が体調管理を怠ったため熱中症になり死亡した」と主張していた。 判決は、当時屋内プールの室温が36度で水温も32度と高かったことなどから、法人側が「熱中症予防に努め、一定時間ごとに給水させるべきだった」と指摘。死因は熱中症と推認されるとし、「適切な措置をとっていればなお生存していた可能性がある
きょうだいが入院している間、孤立しがちな子どもたちを支援しようと、大阪のNPO法人が全国で初めて、専門のサポーターを認定する取り組みを始めることになりました。 小児科の病室には、感染症の予防などのため、健康な子どもは入ることが許されておらず、きょうだいが入院して親が面会する場合、子どもが外で1人で待つケースが多いのが実情です。 孤立感を抱くなど大きなストレスにさらされる子どもも多く、心のケアが必要とされています。 NPO法人は、こうした子どもたちを支援しようと、子どもの心理やコミュニケーション方法などについて、専門的なプログラムを学んだ医療関係者やボランティアの人たちを、専門のサポーターとして認定する取り組みを今月から始めることになりました。 認定を受けたサポーターは、子どもの悩みを聞いたり、子どもたちの交流の場を作ったりして、心のケアの活動に取り組むということで、こうした仕組みは全国でも
アルコール依存症の親がいる子どもたちを支えるため、NPO法人が絵本を小中学校に配るプロジェクトを始めた。そうした子どもの気持ちや接し方を描いたオリジナルの絵本を教師に読んでもらう狙いだ。プロジェクトは、飲酒が引き起こす問題についての啓発週間(10~16日)に合わせて進める。 絵本を作ったのは、こころの病を抱えた親と子どもを支援するNPO法人「ぷるすあるは」(さいたま市)。中心メンバーで看護師の細尾ちあきさんが絵とシナリオ、精神科医の北野陽子さんが巻末の解説を担当した。 今回配る絵本は、2年前に4冊目として作った「ボクのこと わすれちゃったの?~お父さんはアルコール依存症」(ゆまに書房、本体2100円)。65ページの作品だ。 主人公で小学校低学年のハルくんの父親はアルコール依存症で、母親とケンカが絶えない。「ボクが悪い子だから ゴメンナサイ ゴメンナサイ」と自分を責めるハルくんに、母親は「お
<Message to Osaka> 「病児保育」とは、発熱など病気で保育園に預けられない子どもを親の代わりにケアするサービスだ。自宅を訪ねる病児保育を展開するNPO法人ノーベル代表、高亜希さんは「子どもを産んでも当たり前に働ける“助け合い”の社会に」と願っている。 −−病児保育のサービス開始から6年たちましたね。 大阪で「病児保育」と言えば、ノーベルと言っていただけるようになりました。病児・病後児専門のシッターサービスです。「お母さんの代わり」の役割を果たし、かかりつけ医の受診にも対応します。 この記事は有料記事です。 残り1173文字(全文1424文字)
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