映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」に出演する(左から)三浦春馬さん、大泉洋さん、高畑充希さん 渡辺一史さんのノンフィクション「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(文春文庫)が、俳優の大泉洋さん主演で映画化されることが23日、分かった。映画のタイトルは「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で、高畑充希さん、三浦春馬さんが出演することも併せて発表された。 映画は、大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した渡辺さんの書籍が原作。12歳の時、筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを発症しながらも、信じられないバイタリティーで人生を駆け抜け、2002年に亡くなった鹿野(しかの)靖明さんと、共に生きたボランティアや家族の姿を描く。 北海道の医学生・田中久(三浦春馬さん)はボランティアとして、体が不自由な鹿野靖明(大泉洋さん)と知り合う
厚生労働省が身体障害の認定を巡り、急速に進行する疾病による障害を早期に認定するよう求める通知を全国の自治体に出した。背景には、四肢がまひするなどの障害があったにもかかわらず身体障害認定されないまま亡くなった、小児がんの子どもたちの存在がある。遺族たちが改善を訴え、通知に至った。【宇多川はるか】 発症5カ月で死亡 「すぐじゃないと間に合わない」 身体障害認定は、医師の診断書などの必要書類をそろえて自治体に申請し、審査を経た後に身体障害者手帳の交付を受けるという流れ。認定基準は、身体障害者福祉法に基づいて種別ごとに国が定めるが、いずれも「一定以上で永続すること」を要件としている。 「一定以上の永続」は、自治体や医療機関では「症状固定」「障害固定」などと言われることがあり、障害が数カ月間変わらずに続くことを「固定」とみなす自治体もある。そのため、進行性で症状が変動する疾病による障害は、「永続性」
AKB48チーム8が28日、都内で行われたパラスポーツ応援イベント「BEYOND STADIUM」に参加した。 パラスポーツの魅力や応援の楽しさを広めるプロジェクト「TEAM BEYOND」のイベントで、東京都が主催。チーム8からは吉川七瀬(19)小田えりな(20)太田奈緒(23)山田菜々美(18)行天優莉奈(18)吉田華恋(15)が参加した。小池百合子都知事や中西哲生氏、アンガールズ、歌手の小浦杏奈(28)らと、オープニングセレモニーを行った。 チーム8を代表してあいさつした行天は「ボッチャのイベントに参加させていただいてプレーもしているけれど、すごく楽しいです。この楽しさを多くの人に知ってもらえるよう頑張りたいと思います」と話した。 またこの日、「TEAM BEYOND」のメンバーが100万人を突破したことが発表された。
重度障害者もプレーすることができる車いすツインバスケットボールの体験イベントが27日、高松市総合体育館で開かれた。B2リーグ・香川ファイブアローズの公式戦前に行われた。県が県内のプロスポーツチームと協力しあう「じんけん啓発DAY」の一環で、応募した家族連れら約10人が参加した。 車いすツインバスケは、正規のゴール(高さ3・05メートル)に加え、低いゴール(1・2メートル)をコート内に設置。障害の程度によってゴールが分けられており、上半身にも障害があって正規のゴールにボールが届かなくてもプレーできる。 この日は、1992年から活動するツインバスケチーム「香川ビースト」の中田賢二代表(56)らが指導。参加者は車いすの止まり方、回り方、ボールの拾い方などを教えてもらいながら、ドリブルやパスを練習し、最後は参加者同士が試合形式で対戦した。 高松市の大学3年矢野紋音さん(21)は「面白かったけど、落
全身の筋力が低下する難病で治療法が見つかっていない「ミトコンドリア筋症」で人工呼吸器をつけながら一人暮らしをする平本歩さん(31)=兵庫県尼崎市=が今月、自らの半生をつづった自伝を出版した。話すこともできず、舌のわずかな動きでパソコンを操作し執筆。ほとんど体を動かせなくても、懸命に自らの意思を伝える生き方に共感が広がっている。(加納裕子) 顔の筋肉が動かなくなる前に自伝を 本の題名は「バクバクっ子の在宅記 人工呼吸器をつけて保育園から自立生活へ」(現代書館)。「バクバク」は簡易呼吸器が作動する音を意味するという。 舌で動かせる特殊なマウスによるパソコン操作で、会話の文章作成などを行ってきたが、ここ数年、それが難しい日が増えた。顔の筋肉が動かなくなる前に「人工呼吸器の使用者や障害者の参考にしてもらうため、自伝を書く」と決意。執筆に取り組んできた。 平本さんは生後6カ月で人工呼吸器をつけた。気
「自動運転っていう技術が実現できたら、湘南の海をスポーツカーに乗って風を感じながらぶっとばしたいな! できればその隣にはかわいい女の子を乗せて」と、トヨタのCMでにこやかに話す、河合純一さんをご存じだろうか。 河合さんは、全盲の元水泳選手。パラリンピックでは、1992年のバルセロナから2012年のロンドンまで6大会連続で出場し、なんと5つの金メダルを含む21個のメダルを獲得。2016年には国際パラリンピック委員会(IPC)のパラリンピック殿堂入りを果たした、パラリンピック界のまさにレジェンドである。パラリンピック殿堂入りは世界でもわずか19人で、日本人では初の快挙だった。 私が河合さんと初めて会ったのは、2013年の春。パラリンピックにおける選手強化の課題をまとめる仕事でのことだ。日本パラリンピアンズ協会にヒアリングに訪れた際に、会長として現れたのが河合さんだった。 今となっては自分でも信
2020年東京五輪・パラリンピック大会を3年後に控え、都教育委員会は29日に「ボッチャ交流大会」を都立府中けやきの森学園(府中市)で初めて開催する。大会開催に向けて、都立田無工業高校(西東京市)の生徒が障害でボールが投げられない選手が使用する「ランプ」と呼ばれる補助具をボランティアで作成し、その様子が18日報道陣に公開された。 ランプはボッチャ競技で、手の代わりにボールを転がす装置。作業を行う同校3年の加賀谷友冴さん(17)は「ボールの転がる方向を左右するレーンの作成がうまくできた」と自賛。器具の角で選手がケガをしないよう心を込めたといい、「こうした形でパラリンピックの普及活動に携われてうれしい」と喜びを語った。 大会には、都内の特別支援学校など計24校から34チームが出場する。都立高生は大会運営のボランティアとして参加するという。 都教委の担当者は取り組みについて、「大会をパラスポーツの
8耐決勝前日にパレード…ボランティア120人募集 体が不自由で車椅子に乗っている人などが、オートバイの後部座席に同乗し、鈴鹿サーキット内を走行できるイベントが、29日に行われる。ハンドルを握る往年の名ライダーや現役選手たちの体と一緒に専用ベルトで固定し、安全を確保する。ライダーは「風を切って走る素晴らしさを感じてほしい」と参加を呼びかけ、サポートするボランティアも募集している。(南条哲治) イベントは、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)などで活躍した水谷勝さん(67)(愛知県津島市)の約20年前の体験がきっかけ。オートバイメーカーのテストコースで行われた体験走行会で、車椅子で見学に来ていた20歳代の男性を誘い、後部座席に乗せてみた。するとカーブを曲がる度、男性が自らの体を支えようと、太ももに力を入れるのを感じたという。 「動かないはずの男性の脚が動いた気がした。男
名古屋市などの障害者でつくる野球チーム「名古屋ビクトリー」が5、6日に兵庫県である障害者野球の全日本選手権大会に出場する。これまでの最高成績は準優勝で、中学3年生から81歳までの約20人のメンバーが一丸となって、初優勝をめざす。 「捕ったらすぐー(投げろ)」「ナイスバッティング」。名古屋市守山区のグラウンドに名古屋ビクトリーの選手らの声が響く。毎週土曜日の午前、約3時間の練習に汗を流す。9月の地区予選で優勝し、全国への切符をつかんだ。準優勝した1999年の第1回大会から連続出場している。 障害者野球は通常の野球と基本的なルールは同じだが、盗塁やバントが禁止され、走塁が難しい打者は打った直後から代走が認められるなどの独自ルールもある。 チーム発足は92年。野球を通じて自立してもらおうと、代表で名古屋市職員の重信芳成さん(56)らが中心となって、83年に前身の障害者ソフトボールチームを結成した
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