【釧路町】釧路管内標茶、厚岸両町で2019年以降、相次いで牛を襲ってきた雄のヒグマ「オソ18」が駆除されたとみられることが21日、関係者への取材で分かった。クマは同管内釧路町で7月30日にハンターによって駆除された。関係機関が駆除された個体のDNA型鑑定をしており、最終確定を進めている。...
2016年5月から6月にかけてタケノコ採りに出かけた一行がクマに襲われた「十和利山クマ襲撃事件」。4人が死亡し、4人が重軽傷を負うなど、本州で発生した事件としては記録上最悪といっても過言ではない大きな被害をもたらした。なぜクマはこのような凶行に及んでしまったのか。さまざまな要因が重なるものの、なかでも大きな原因として考えられているのは“空腹からくる強い食害意欲”によるものだ。 しかし、熊が満腹状態である場合も、決して安全だと言い切ることはできない。空腹でなかったにもかかわらず、人を襲い、喰らった事件が記録に残されているのだ。その事件こそ「戸沢村3人殺人事件」である。ここでは、日本ツキノワグマ研究所理事長を務める米田一彦氏による著書『熊が人を襲うとき』を引用。日本で起きたクマによるおぞましい食害事件を紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◇◇◇ 88年山形県戸沢村3人殺人事件 十和利山ク
2020年のクマによる被害は4月~10月の間に限っても132人。環境省のデータによると、過去最悪となった2019年の157人に迫るペースとなっている。山中に立ち入るにあたって、誰もがクマとの遭遇に無自覚ではいられないのが現状だといえるだろう。 ときに人を襲い、殺害してしまうこともあるクマ。もしも遭遇した場合はどのような対処をとれば、最悪の事態を逃れられるのだろうか。日本ツキノワグマ研究所理事長を務める米田一彦氏による著書『熊が人を襲うとき』より、誰もができる最善の対処法を引用し、紹介する。(全2回の2回目/前編を読む) ◇◇◇ 死んだ振りは有効だ 『明治43年9月17日、栃木県塩谷郡で鉱物調査中の男性(55)が寝ているクマと遭遇、手、額に重傷。「死人の真似」をした。』読売新聞(1910・9・20) この日、クマ事故で初めて「死んだ振り」の対応をした人が紙面に現われた。子牛ほどのクマと遭遇し
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