ウクライナ南部ヘルソン州のロシア支配地域にあるカホフカ・ダムが6月6日に決壊して以来、欧州最大規模の貯水池が干上がりつつある。
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムの決壊後、カホウカ貯水池や周辺地域の水量が大幅に消失した様子がわかる衛星写真がこのほど公開された。 欧州宇宙機関が運用する地球観測衛星「コペルニクス・センチネル2」が、決壊前の今月5日と決壊後の同月20日に同一の上空から撮影したもので、対比した場合、水量が一気に減った事態が明白となっていた。決壊の発生は同月6日だった。 ウクライナのクリメンコ内相によると、決壊に伴う洪水発生で亡くなった住民らは同国の支配地だけで少なくとも21人で、負傷者は28人。 ウクライナのイエルマーク大統領府長官によると、油の汚染物資の少なくとも150トンがドニプロ川上に浮流する環境災害も発生。 多くの魚類やイルカの死体もブルガリアやトルコの黒海海岸部で見つかり、国連は先に洪水で流された地雷が黒海沿いの海岸に漂着する危険性も警告していた。
気温を表した地図。アジアの一部の地域で平年より気温が高いことが分かる/Climate Reanalyzer (CNN) ロシア極東のシベリア各地で37.7度を超す記録的猛暑が観測されている。まだ6月が始まったばかりだが、シベリア各地は異常な熱波に覆われて気温が上昇した。 世界の異常気象を調査している専門家マキシミリアーノ・エレラ氏によると、ヤルトロフスクでは3日に同地として史上最高の37.9度を観測した。 7日にはシベリアの複数地点で史上最高の記録が更新され、バエボで39.6度、バルナウルで38.5度を観測した。 50~70年ぶりの暑さを記録した観測所もあり、同地は「史上最悪の熱波」に見舞われているとエレラ氏はツイートしている。 エレラ氏は8日、「今日も記録が更新され続け、気温が再び40度前後に達している」とCNNに語った。 Yet another brutally hot day in
欧州各国がロシア産天然ガスへの依存脱却を進める中、ロシアが余った天然ガスを焼却処分している可能性が浮上している。フィンランド国境に近く、ロシア北西部サンクトペテルブルクに近い都市ポルトバヤで6月以降、天然ガスを燃やしたとみられる炎が近隣住民に目撃されたり、人工衛星で確認されたりしている。英BBCが26日に報じた。 【写真】破壊されたロシア戦車展示 乗る子どもたち 炎が確認されているのは、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」のロシア側施設付近。国境を挟んでフィンランド側の住民が6月以降、空高く上がる炎を目撃しているほか、施設から膨大な熱が放出されているのを複数の研究者が確認した。ノルウェーの民間調査機関「ライスタッド・エナジー」は、日量434万立方メートルのガスが燃やされていると分析している。1日に燃やされているガスを金額に換算すると1000万ドル(13億7450万
地球温暖化は極寒の国、ロシアの発展に寄与する――。プーチン政権幹部はほんの数年前までは、こうした趣旨の発言をして憚らなかった。いわく気温が上がれば、シベリアでの農業に適した耕作地が増え、一方で、海の氷が溶けて、スエズ運河経由に代替するアジア・欧州間の北極海航路が開ける、と。 しかし、ロシアは2019年9月に気候変動に関するパリ協定に批准する1年ぐらい前から、その姿勢を劇的に変化させる。そして、プーチン大統領は21年10月に「2060年までに二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロ」を表明。その理由はロシアの地球温暖化のスピードがほかの地域よりも早く「気候変動と永久凍土融解、ロシア経済脅かす」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)からだ。 気温上昇は北極海航路開拓の好機 「確信をもって言えるのだが、ロシアの力と可能性は北極地域によって大きくなるだろう」 プーチン大統領は毎年、国営テレビ、ラジオ、ネ
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