私には特発性側弯症という持病がある。どんな病気かというと背骨が成長の過程でぐにゃぐにゃと曲がってしまう病気なのだが、痛みもなかったので全く気がつかずに生活をしていた。 そんなある日。中学校3年生の私は友人と馬跳びをしながら帰ることにした。 まず私から馬を飛んだ。馬になった友人の背中に手をつけてピョン♪と飛んだ。 今度は私が馬になって友人が私の背中に手をつけてピョン♪と飛んだ次の瞬間 「ギャーーーーー!」 友人が何故か叫んだのであった。馬だった私は屈んでいたので何が起きたかわからず、急いで顔を上げて友人を見た。 すると友人は地面に手と膝をついたまま停止していた。どうやら着地に失敗したようである。 「だ、大丈夫?」 と、友人に声をかけ手を差し伸べた私に、友人は強い眼光で私を見つめこう言い放った。 「ねぇ、背中おかしいよ」 「でこぼこしていてうまく飛べない」 「あなたの馬は怖い」 馬が怖いって.