BY:岸和也 サッカーダイジェスト1999年10月13日号掲載原稿 (SD編集部、岸和也さんの暖かい転載許可に感謝いたします。) 不景気のあおりをまともに受け、向かい風の中を必死に前進しているJリーグ。相変わらずチーム存続にまつわるキナくさい話題には事欠かない昨今だが、日本サッカー全般に目を転じると、それに輪をかけた危機に瀕している、すなわちリーグ自体の存続が危ぶまれている世界がある。女子サッカーのLリーグだ。 89年に6チームの参加で産声をあげたLリーグは、2年後の91年には10チームが加盟。93年以降は前後期制が導入され、日本女子サッカーのレベル向上と後進の育成に一役買ってきた。ところが昨年になって、実質的にリーグの屋台骨を支えてきた日興証券、鈴与清水をはじめ、フジタ、シロキの計4チームが撤退を表明。風雲急を告げる事態となった。今季は残った6チーム(NTV、プリマハム、田崎、