<大ヒットドラマの舞台にもなったソウルの学習塾街で、子供たちに覚醒剤入りドリンクが配られた──> 韓国ソウルの江南(カンナム)といえば、高級住宅エリアとして知られるが、もう一つ別の顔がある。加熱する受験競争を生き残るため、中学生や高校生が毎夜通う有名塾が立ち並ぶ街、大峙洞(テチドン)も江南のもう一つの顔だ。エスカレートする教育熱を描いて大ヒットした韓国ドラマ『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』にも登場したエリアだ。 そんな受験競争の真っ只中で過ごす子どもたちとその親を震撼させる事件が起きた。3日夕方、江南区庁駅との大峙駅付近で「記憶力と集中力強化によいドリンクを試飲会中」という触れ込みで高校生らに飲み物を渡した男女4人がいた。ところが、このドリンクを飲んだ高校生が体の不調を訴えて救急搬送される事態になり、警察がドリンクの成分を分析したところ、覚醒剤やMDMAといったドラッグの成分が検出