将棋ファンにもいろいろな形がある。指して楽しむ「指す将」に、対局番組などを観て楽しむ「観る将」。最近ではイラストなどを好む「描く将」に、写真を「撮る将」、棋士が休憩時に食べるものを追う「食べ将」までいる。そんな中、対局の観戦記をプロの目線で読み、そこから自分で小説を書くまでに到った「読む&書く将」がいる。ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の作者・白鳥士郎氏だ。漫画化、アニメ化もされた人気作品だが、白鳥氏が将棋を文章にしようと思ったのは「観戦記に衝撃を受けた」からだった。なぜ将棋を文章にしようと思ったのか、詳しく聞いた。 白鳥氏の将棋の接し方は、もっぱら観る・読むが主体だ。「あんまり指すことはしないもので。詰将棋はやるんですけどね。それもパズル感覚で。ストレスを味わう将棋はやりたくないんですよ」と、将棋に対してプレイヤーとしてはさほど向き合っていない。ただ、棋士のことなると話は変わる。