「睡眠(休養)は、栄養、運動と並ぶ健康の3要素」と語るのは、東京家政大学で睡眠行動科学研究室を主宰する岡島義氏。東京都内のクリニックで睡眠障害や不安症に悩む人々への支援も行っています。連載では、健康のもととなる「質の高い睡眠」を実現するために、知っておきたい眠りのディープな世界を紹介していきます。 前回は、快眠のための3つの柱である「質」「量」「リズム」に基づいて、不眠のタイプを分類し、それぞれにあった生活での対策について提案しました(第3回参照)。生活習慣を整えることで睡眠は大部分が改善し、向上します。そこでやってはいけないのが、眠ろうとしている脳を揺り起こしてしまうことです。興奮や動揺によって覚醒度が上がってしまうからです。今回は、「覚醒度」をテーマに睡眠を妨げてしまうNGツール、NGワードについて紹介していきましょう。 ■こころ(精神)はからだ(体)を上回る 生活習慣の改善は、いわば