ぼくと同じ40歳前後の人にとってのジブリ映画といえば「天空の城ラピュタ」だ。1986年公開。ぼくは中学二年生だった。映画館に見に行った。 いまだに中年たちに絶大な人気を誇り、テレビで放映されるたびにTwitterを困らせることで知られるこの物語。空に浮かぶ人工の島というものに降り立ってみたい、と今でも思う。 なので、降り立ってみた。ラピュタは本当にあったんだ! 板橋区と坂出に。
東京メトロ千代田線を半世紀近く走り続けた電車「6000系」がついに引退しました。「地下鉄車両の一時代を築いた名車」といわれ、その後の地下鉄車両にも多大な影響を与えた6000系は、どのような車両だったのでしょうか。 別れを惜しんだ鉄道ファンが殺到 東京メトロ千代田線で運転されてきた6000系電車が、2018年10月5日に定期列車での運転を終了しました。10月13日からは土休日のみ綾瀬~霞ケ関間で1日1往復の特別運転を行っていましたが、これも11月11日(日)に終了。ついに引退となったのです。 拡大画像 営団時代の6000系。2018年11月までに全ての車両が引退した(1989年、恵 知仁撮影)。 ラストランでは6000系の引退を惜しんだ鉄道ファンが殺到。混雑の影響で列車が遅れたといいます。鉄道車両が引退するとき、別れを惜しむ人が殺到するのは比較的よくあること。しかし、6000系の場合は「地下
「国際空港」というと、立派なターミナルビルを思い浮かべるかもしれませんが、アメリカ・ハワイ島のコナ国際空港は、壁がないチェックインカウンター、屋根のない出発ロビーなど、「道の駅」や「バスターミナル」のようです。 壁がない空港ターミナル アメリカ合衆国ハワイ州、ハワイ島にあるコナ国際空港(KOA)は、知らなければ「道の駅」にも見える開放的な空港です。 拡大画像 南国のコテージのような屋根が並ぶコナ国際空港。側面の壁はない(2018年8月、恵 知仁撮影)。 おもにアメリカの国内線が発着する規模の小さな空港ですが、JAL(日本航空)の成田線(毎日運行)、ハワイアン航空の羽田線(週3便運航)も飛ぶ国際空港。しかしターミナルビルは存在せず、チェックインカウンターは南国のコテージのような大屋根の下。側面の壁がない場所が多く、ハワイの風が吹き込んできます。 保安検査場も、その機械などがある場所は屋根の下
多摩都市モノレールが開業20周年を迎えます。これにあわせ、乗換駅の大規模改修や本格的なダイヤ改正、特別ラッピング列車の運行などが行われる予定です。 1998年に上北台~立川北間が開業 東京の多摩地域を南北に走る多摩都市モノレールは2018年9月10日(月)、ダイヤ改正や特別ラッピング列車などを盛り込んだ開業20周年記念事業の概要を発表しました。 開業20周年記念ロゴ。沿線の主要スポットを一筆書きのイメージで円形に表現している(画像:多摩都市モノレール)。 多摩都市モノレール線は、1998(平成10)年11月27日に上北台~立川北間5.4kmが、2000(平成12)年1月10日に立川北~多摩センター間10.6kmがそれぞれ開業。これにあわせ、2018年11月27日(火)から2020年1月10日(金)までを「開業20周年記念特別期間」と位置付け、様々な企画を展開します。 利用客の多い乗換駅では
東急が東横線の旧線跡で建設を進めてきた高層ビルなどの施設が完成。報道陣に公開されました。 ふたつの施設を旧線跡の遊歩道で結ぶ 旧東横線の「記憶」を採り入れた渋谷ストリームと渋谷ブリッジ(1分29秒)。 東急電鉄が渋谷駅の南側で工事を進めてきた高層ビル「SHIBUYA STREAM」(渋谷ストリーム)と複合施設「SHIBUYA BRIDGE」(渋谷ブリッジ)が完成。2018年9月5日(水)、両施設が内部も含めて報道陣に公開されました。 拡大画像 2本のレールが埋め込まれている渋谷ストリームの通路(2018年9月5日、草町義和撮影)。 渋谷ストリームと渋谷ブリッジは、東急東横線・渋谷~代官山間の旧線跡地に建設された施設です。この区間は東京メトロ副都心線との相互直通運転開始に伴い、2013年3月に地下化。山手線との交差地点から代官山駅までの跡地は2015年4月、商業施設「LOG ROAD DAI
大型観光キャンペーン「愛知デスティネーションキャンペーン」にあわせ、「リニア・鉄道館」では普段入れない展示車両の車内が特別公開されます。 ラッピング車両で特別観光列車を運転 愛知県とJRグループは2018年8月24日(金)、大型観光キャンペーン「愛知デスティネーションキャンペーン(愛知DC)」を10月から12月にかけて開催すると発表しました。 「名古屋おもてなし武将隊」ラッピング車両のイメージ。快速「未来クリエイター☆信長」「―秀吉」「―家康」などに使われる(画像:JR東海)。 愛知県で実施されるDCは13年ぶり4回目です。名古屋城(名古屋市中区)、徳川美術館(同・東区)、犬山城(愛知県犬山市)、博物館明治村(同)などで特別な公開や展示なとが実施されます。 JR東海の「リニア・鉄道館」では、電車方式で当時の世界最速を記録した955形新幹線試験電車「300X」や、戦前に京阪神間で急行として使
25日から走り出したパステルカラー車両の「ペイント列車」=三重県四日市市で2018年8月25日、松本宣良撮影 乗客に親しまれてきた「四日市あすなろう鉄道」(三重県四日市市)のパステルカラー車両が9月2日で運転を終えるのに合わせ、同社は25日から9日間の日程で「さよならイベント」を始めた。沿線高校生の絵画作品で装飾した列車を走らせたり、記念乗車券を発売したりして“ラストラン”を盛り上げる。 2015年4月の開業当初は全14両がパステルカラー(7種類)だったが、リニューアルに伴って次々と外装が変わり、現在は1編成3両(オレンジと緑の2種類)だけ。このうち2両は運転終了後、緑と白を基調に…
ロシアの首都では、人々は毎日、地下の豪華な宮殿を通って通勤している。そびえるような大理石の壁にモザイク画が輝き、亡くなった指導者たちの彫刻が置かれ、ロシアの歴史的な場面を描いた絵画をクリスタルのシャンデリアが照らす。世界中の多くの都市にある実用的なだけの地下鉄とはちがい、モスクワの地下鉄は、過去の、しかし忘れ去られてはいない歴史のステージの中を走り抜けているのだ。 モスクワ市の地下鉄は、ソビエトのプロパガンダ計画の一環として、1935年に開業した。最初の13駅の開通祝いでは、ボリショイ劇場の管弦楽団が合唱曲を演奏する中、群衆のパレードが地下道を練り歩き、社会主義における技術の進歩が、遅れた資本主義社会に勝ったと賞賛した。(参考記事:「20世紀の戦争プロパガンダ地図12点、敵はタコ」)
4月1日に民営化される大阪市営地下鉄。そのシンボルマークとして、1933年の開業当初から85年間にわたって使われてきた「マルコマーク」が消えつつある。親しまれたマークの引退を惜しむ声が、ファンの間で上がっている。 「マルコマークが消える前にもう一回だけ大阪に行きたい」「ああ…マルコマーク…」。いま、ツイッターにこんな書き込みが相次いでいる。各地で撮影されたマークの写真の投稿は、地下鉄ファンの間で「マルコ集め」と呼ばれている。 大阪市交通局によると、マークに正式名称はない。形から「マルコマーク」と呼ばれてきた。「○(マル)」は大阪市の頭文字「O(オー)」とトンネルの形を、「コ」は高速鉄道の「コ」の字を表す。○の外にはみ出した線は、郊外に路線が延びていく将来像を意味するという。全8路線123駅と全車両で看板などに使われてきた。 デザインしたのは、京都大学の時計台や京都市役所の本庁舎を設計し、「
前回のエントリーの続きです。 昨年(2017年)9月の韓国・江原道(カンウォンド)春川(チュンチュン)市などを巡る旅、明けて3日目(2017年9月3日(日))の朝です。 ホテルをチェックアウトして最初に向かったのは、KORAIL「南春川」(ナムチュンチョン)駅から徒歩約9分(約600m)の距離にある「春川市外バスターミナル」。「itx-青春(チョンチュン)」も停車する春川市内の2大鉄道駅、春川駅・南春川駅のいずれにもないコインロッカーに荷物を預けるためです。 写真は春川市外バスターミナルにあるコインロッカー。キャリーバッグも入る大型サイズもあります。ただしこちらのコインロッカーは1,000ウォン札限定で、しかも周囲に両替機がないため、前もって同ターミナル内のコンビニで買い物をするなどして1,000ウォン札を用意しておく必要があります。 春川市外バスターミナルの待合室の隣にある売店。何故かミ
オレンジと緑の車体で「かぼちゃ電車」「みかん電車」の愛称で親しまれてきた115系が、3月でJR東日本高崎支社管内での運行を終える。老朽化が理由という。同支社は引退イベントや記念品の販売を企画している。 115系は、急な坂道を下る際にスピードの出し過ぎを抑える山岳路線対応のブレーキがついており、同支社管内では1964年に運行を開始した。来月中ごろまでには、シルバーの車体にオレンジと緑のラインが入った211系に全ての車両が置き換わるという。 引退を記念し、同支社は115系が走る路線などを巡るスタンプラリーや、イラストを募集するイベントなどを開く。高崎駅に店舗がある「和スイーツ 福嶋屋」では、115系をデザインしたロールケーキを3月中旬まで販売する。 同支社の担当者は「115系が見られなくなるのは寂しく、ファンの方を中心に惜しむ声も多い。引退イベントなどで、運行の終了を盛り上げたい」と話している
ICカード乗車券などが普及し、紙のきっぷを手にする機会が減っているなかで、これら乗車券類の印刷を手掛ける21世紀生まれの会社が成長を続けています。どのような背景があるのでしょうか。 「日本で最も若い」乗車券類の印刷会社 ICカード乗車券などの普及で、鉄道を利用する際にきっぷを手にする機会が減っています。そのようななかで、自動券売機の登場以前からあった厚紙のきっぷ「硬券」の印刷などを行う、21世紀生まれの会社が存在します。 かつて発行されていたJRの硬券。記念きっぷとしては現在も販売されることがある。写真はイメージ(乗りものニュース編集部所蔵)。 その会社は関東交通印刷(千葉県銚子市)といい、2001(平成13)年7月に創業しました。乗車券類の印刷会社としては、日本で最も社歴の浅い会社だといいますが、年々業績を伸ばしているそうです。同社に話を聞きました。 ――どのような事業を行っているのでし
京都大学の本部がある吉田キャンパス(京都市左京区)に学生たちが置く立て看板が、京都市の景観を守る条例に違反するとして、行政指導を受けていることがわかった。京大は設置場所などの制限を検討している。大学紛争の時代も経て、様々な考えや身近な情報を伝えてきた通称タテカンは、美観とのはざまで消えゆく運命なのか。 市が問題視するのは、キャンパスの敷地を囲む擁壁に立てかけられた看板や、敷地内にあるものの敷地外から見える看板。キャンパスは祇園と市北部を結ぶバス通りに面しており、周辺の道からは現在、20枚ほど目に入る。 立て看板は「京大の文化」とも言われてきた。1960~70年代の学生運動全盛期と比べれば減ったとされているが、大学の軍事研究に反対する政治的主張や、人工知能(AI)を考えるフォーラム、LGBT(性的少数者)の権利を考える集い、サークルの演奏会や公演の告知まで、扱う内容は多様だ。 朝日新聞が入手
古い道路を中心に、路面に「40高中」などと、数字と漢字が書かれている場合があります。この標示は何を意味しているのでしょうか。 実は意味ナシ? 25年以上生き残ったレアモノ 一部の道路に、「40高中」などと路面に標示されていることがあります。色はオレンジで、その地点における最高速度と思しき数字に「高中」と続くものです。 茨城県東部のとある道路で見られる「40高中」の標示(のがなあつし撮影)。 どのような意味があるのでしょうか。警察庁に話を聞きました。 ――「40高中」とは、どのような意味なのでしょうか? 「高速車および中速車は最高速度40km/h」という意味です。かつては車両の種類によって「高速車」「中速車」「低速車」の3区分が存在し、それぞれ法定速度が60km/h、50km/h、30km/hと異なっていました。「高速車」は大型乗用自動車、普通自動車、排気量250cc以上の自動二輪車など、「
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