「夢みる」をタイトルにした学校が舞台の2本の映画が2月、全国で上映される。一つは、テストも通知表もない学校で児童生徒の成長の記録をたどった。もう一つはオーガニック給食を実現させた人々の思いを描いた。共に、教育の未来を考えさせるドキュメンタリーだ。(榎本哲也)
ノーラン新作映画、「原爆」シーンをCGなし実写で撮る © LFI/Avalon.red 写真:ゼータ イメージ 『ダークナイト』トリロジーや『インターステラー』(2014)などのクリストファー・ノーラン監督が、「原爆の父」として知られるアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材とする自身の新作映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』で、原爆実験シーンをCGなしの実写で撮る意向であることが明らかになった。英Total Filmが伝えている。 第二次世界大戦における原子爆弾の開発・製造計画、「マンハッタン計画」を主導した人物ロバート・オッペンハイマーを描く本作では、原爆の開発から、後に彼が核兵器の国際管理の必要性を訴え、水素爆弾への抗議活動を行うに至るまでの変化を映像化する。 ノーランによれば、劇中ではCGを用いずに『トリニティ実験』を再現するという。『トリニティ実験』
『極悪女王』はカリスマ悪役レスラーとして1980年代に女子プロレスブームを牽引したダンプ松本を題材にしたドラマシリーズ。企画・脚本・プロデュースを放送作家の鈴木おさむ氏、監督を『凶悪』や『孤狼の血』などで知られる白石和彌氏が務める。 ダイエット成功も93キロに大増量して役作り 近年、ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(TBS系)に出演するなど女優としての活動も始めたゆりやんレトリィバァだが、本作が初主演作品。オーディションで勝ち取った主演とあって作品にかける思いは強く、数カ月にわたり元女子プロレスラーの長与千種によるプロレス指導を受け、増量にも挑戦。65キロだった体重を93キロまで増やして7月頃からの撮影に臨んでいた。 そんな彼女が緊急入院するとは、一体何が起こったか。ドラマ関係者が経緯を説明する。 ゆりやんレトリィバァ(Netflix公式Twitterより) 「10月2
2021年、映画『マトリックス レザレクションズ』が『マトリックス』シリーズの8年ぶりの新作として公開された。だが現代における『マトリックス』の新作は、たんなるハリウッドが好む懐かしい映画の新作やリブートになることはできない。なぜなら1999年に公開された映画『マトリックス』は、2021年においても驚くほど現代的な象徴性を持つ映画だったからだ。2021年の『マトリックス』を取り巻く状況は、この新作に極めて重い問いを投げかけてしまう。 本稿では前半部で『マトリックス』を取り巻く現代の政治状況を概観しつつ、ザ・ウォシャウスキーズ監督のフィルモグラフィを見ていく。後半では速報として新作『マトリックス レザレクションズ』の内容に踏み込み、本作が前半で示した状況にどのように応えているのかを考察していく。前半部では新作の内容に触れないので、まだ観ていない方にも安心して読んでいただきたい。 「陰謀論」と
「なぜ日本ではまだ早いと思うのだろうと考えていたら、やらないから『早い』ままなのだと気が付きました。自分はそれを実現できる立場にある」
米ネットフリックスは8日、映画「スパイダーマン」などのソニー・ピクチャーズ作品を劇場公開後に米国内で配信することで合意したと発表した。ロサンゼルスで2018年7月撮影(2021年 ロイター/LUCY NICHOLSON) [8日 ロイター] - 米ネットフリックスは8日、映画「スパイダーマン」などのソニー・ピクチャーズ作品を劇場公開後に米国内で配信することで合意したと発表した。 契約期間は2022年から5年間で、マーベル作品「モービウス」やベストセラー書籍を映画化した「Where the Crawdads Sing(原題)」、ブラッド・ピット主演のスリラー「Bullet Train(同)」のほか、今後制作される「スパイダーマン」や「ヴェノム」などシリーズ作品も配信される予定。
7月5日に公開される映画『Girl/ガール』は、15歳のララがバレリーナをめざす物語。ララはトランスジェンダーで、男性の肉体で生まれながら、女性としてバレリーナになることを夢みている。日々、バレエのレッスンを繰り返しながら、並行してホルモン療法で女性の肉体に近づこうと努力している。 ベルギーのルーカス・ドン監督は、2009年、新聞でトランスジェンダーの少女がバレリーナをめざすという記事を読み、今回の映画化にこぎつけた。長編デビュー作ながら、『Girl/ガール』はカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞。ゴールデングローブ賞で外国語映画賞ノミネートなど、世界中で高い評価を受ける。 しかし作品の評判が広がった分、かなり強烈な批判も上がった。主人公のララがトランスジェンダーなのに、演じた俳優はシスジェンダーである。つまり、トランスジェンダーの役は、トランスジェンダーの俳優に演じさせるべ
NPO法人のKAWASAKIアーツが主催する同映画祭は、共催の川崎市が「主戦場」の出演者グループが製作過程や内容に関して上映差し止めを訴える訴訟を起こしていることから「映画祭や川崎市が、映画の出演者の一部から訴えられるのではないか。そのような作品を川崎市が関わる映画祭で上映するのは難しいのではないか」という懸念を示したことにより、上映中止を決定。一連の事態へのボイコットとして、若松プロダクションは同映画祭で上映予定だった「止められるか、俺たちを」「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」の出品取り下げを発表した。 若松プロダクション製作の同2作は、井浦の出演作4本を上映する特集企画「役者・井浦新の軌跡」のラインナップに含まれていた。そのうちの1本である「ワンダフルライフ」は予定通り上映される運びとなり、監督の是枝と主演の井浦がそろって登壇。前日になって急遽登壇を決めた是枝は「僕が新さんと
首里高等女学校4年で沖縄戦に動員された元瑞泉学徒・宮城巳知子(みちこ)さん=享年(89)=の娘婿、成井俊美さん(66)らが、宮城さんの体験を実写化した短編映画の製作に向けて準備を進めている。
権力とメディアの攻防と、当事者の葛藤を描いた映画「新聞記者」(藤井道人監督)がヒットしている。フィクションだが、公文書改ざん、大学新設を巡る不正疑惑、政権への忖度(そんたく)など現政権で問題となった案件を想起させる作品。参院選期間と重なったためか、はたまた忖度かは定かでないが、テレビ番組でのPRはほぼゼロだった。にもかかわらず異例の大健闘。関係者は政治問題を批判的に扱う劇映画の定着に期待を寄せる。 (竹島勇) 原案は本紙社会部の望月衣塑子(いそこ)記者のノンフィクション。六月二十八日に全国百四十三館で公開され、七月二十二日の時点で動員三十三万人、興行収入四・一億円を突破。興行通信社の週末観客動員ランキングでも先週まで三週連続トップ10入りした。配給元の担当者によると、観客層は当初、中高年が多かったが、「最近では若い層がじわじわ増加。SNSで浸透した効果では」とみる。
厚生労働省で記者会見を行った#KuToo運動主宰者の石川優実さん(2019年6月3日撮影)。(c)Charly TRIBALLEAU / AFP 【6月4日 AFP】職場で女性がハイヒール着用を事実上強制されているとして、日本人女性らでつくるグループは3日、強制をなくすよう求めるおよそ1万9000人分の署名を厚生労働省に提出した。 女優でライターの石川優実(Yumi Ishikawa)さんは「靴(くつ)」と「苦痛(くつう)」、さらにセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」をかけたハッシュタグ「#KuToo」を使い、オンライン署名を呼び掛けた。 石川さんらは多くの日本企業でハイヒール着用が半ば強制化されていると指摘。石川さんは厚生労働省職員らとの面会後に記者会見を開き、企業が女性にハイヒール着用を強制することは性差別やハラスメントに当たるとして、法整備を求めたことを明らかにした。 ハイヒール
『主戦場』を見てきた。日系アメリカ人であるミキ・デザキが監督をつとめたドキュメンタリー映画で、従軍慰安婦をめぐる論争を扱ったものである。 www.youtube.com 全体的に非常にわかりやすく、テンポのいい編集でエンタテイメントらしく作られたドキュメンタリーである。マイケル・ムーアみたいに監督が出てきて面白おかしく自分の意見を主張したりするというわけではないのだが、編集などがいちいち気が利いており、見ていて飽きない。デザキ監督がこういう映画を撮ろうと思ったのは、日本でネット右翼に攻撃されたことがきっかけだそうだ。 基本的にはいろいろな人にインタビューしているだけなのだが、否認主義者たちが本人たちは冷静に話しているつもり…なんだと思うものの、学問的議論どころか倫理的に問題がある発言を(自分たちはまともな主張だと思って)連発しており、笑うしかないようなところがたくさんあった。サンフランシス
甘いマスクで米国のティーンエイジャーから主婦まで、さらには欧州でも女性を惹きつけた、ハリウッドの「セックスシンボル」早川雪洲。アジア人俳優にとって欧米で活躍の機会を見つけるのはハードルが高いにもかかわらず、なぜ彼はハリウッドで成功することができたのか? そして、「第二の早川」が生まれない理由とは? 「サイレント映画時代のセックス・シンボル」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、イタリア出身のルドルフ・ヴァレンティノの顔だろう。彼は映画黎明期(れいめいき)に性的魅力の代名詞となった俳優だ。 だが、数百万人の米国人女性を膝の力が抜けるほど魅了した米国映画界初のスター俳優は、彼ではない。その称号は、強姦を「映画的に」描く『チート』に出演した日本人映画スター、早川雪洲に贈られるものだ。 1915年にセシル・B・デミル監督のもと製作された『チート』は「異人種間の性行為」という、当時はタブー視されていたテー
東浦町制70周年記念で地域住民がつくった市民映画の上映中止を求めた当会の申し入れが、各紙に報道されています。 この映画の内容は、報道にありますようにMtFを主人公としていますが、不自然で不必要な形で「男」だと子供にも言っていないことを衆目の前でカミングアウトするものです。 当会は映画の主人公と酷似する状態の複数のMtF当事者とともに映画をみて検証したところ、やはり問題であり誤解を広めると判断いたしました。 当会は、いきなり上映中止を町に申し入れる前に、当事者たちとまとめた質問事項をまとめ、監督と製作者サイドと交渉を試みましたが 監督は、 「この映画を評価する当事者もいるはず(仮定の話で具体的な人は、いないようでした)」 「当事者の意見をすべて聞けるわけではない」 「これは映画でフィクションです」などの返答を繰り返し、話が通じない感じでした。 ま事前にMtF当事者などに取材などをしたのかとい
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